劉禅ではない『劉備の嫡子』である、真の後継者『劉操』が活躍?する人間の感情剥き出しの新感覚三国志
彼は後漢末・三国志の時代に生を受けるも『高尚ではない劉備』・『インテリヤクザで下衆な関羽』・『普段はまともだが酒乱の張飛』・『自分自身の設定が細かい中二病の趙雲』・『毒舌で胡散臭い諸葛亮』など周りの人間たちが濃すぎて『ステルス系主人公』として生き残らざるを得ない。◇◇◇
劉操の父、劉備・字は玄徳。
彼は激烈な人生を送ってきたためか、土地にも妻子にも執着することがなかった。彼は前漢の高祖の行動を倣っていたこともあり、何か逃げることがあれば妻子は置き去りにされ、そしてそのたびに虐殺された。
その結果、蜀漢という国は劉禅という三国志でも不人気1、2を争うボンクラに相続され、そして滅亡に至る。『もし劉備に適齢の息子が居れば蜀漢は滅びず、天下統一していたのではないのか?』
転生してきた劉操は現代知識のチートを持って、歴史を変える……
変えようとするも、どうやらこの時代は現代とあまりに違って知識だけでは生き残れないみたい……蜀漢を生き残らせるための『たったひとつの冴えたやり方』を求めて劉備の嫡子である現代からの転生人・劉操が後漢末期・三国時代に挑む!
※読んで頂く上での注意
演義と史実ごちゃ混ぜの上、オリジナル要素も追加し言葉遣いは現代です。『こまけぇこたぁいいんだよ』の精神が必要です。
『史実はこうだからこうあるべき!』と先入観を持つと楽しめません。
そして『コメディ』『パロディ』にご理解頂けない方が読んだら不快になると思われるので、『合わない』と感じたらすぐに読むのを中止して下さい。
『原作』や『史実の人物』に『作者のリスペクトが足らない』と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、回れ右をオススメします!
あくまで『物語』として楽しんで下さい。2018.11/24.25 ロータス様よりFAロゴを頂きました!
※2018年12/23より『歴史』から『コメディ』にFA移籍しました。
2019年1/16再び『コメディ』から『歴史』に再FA移籍しました。参考文献・引用・出典 陳寿・裴松之「三国志」:横山光輝「三国志」:宮城谷昌光「三国志」:小出文彦監修「三国志人物事典」:シブサワコウ監修「三国志Ⅲ事典」
【コメディ】たったひとつの冴えたやり方/劉備の嫡子 ~もし蜀漢を継ぐのが劉禅じゃなかったら後世の人はどれだけ不快感に襲われなかっただろうか~【パロディ】
完結日:2019年5月12日
作者:室士郎
評価:★★★★☆ 3.9
話数:全143話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
現代人だった主人公は、三国志の劉備の嫡男として呂布に追っかけられるところから始まります。(もう、ここからコメディーの香りが……!)現代人が説明するから堅苦しくないし、なにより笑いがあって読みやすいです。歴史ものが得意でない方でも、一話一話の文量がちょうどいいので、身構えず読めると思います。それに、会話が主体で頭に入りやすい!そして主人公は、三国志の英雄たちを邪魔しない、とてもいい位置にいます。史実ではすでに死んでいるはずの主人公・劉操。彼がいることで、このあとどういう展開になるかとても気になります!あと、私のおすすめシーンは三顧の礼で家から出てくる孔明ですね。笑いが止まりませんでした。笑
三国志、現在では様々なバトルゲームなども登場しているこの中国の歴史……爽快なバトルが主要だと思ったそこの貴方!それは違う。きっとこれを読めばそう思えることでしょう。三国志の歴史についても理解がしやすく、それでいて面白いだなんて、もう歴史の教科書に載せても良いのでは? (勝手な持論)主人公が転生者だからこそ生まれる新たな三国志の歴史に皆様もダイブして、そして劉備と共にこの物語を最後まで歩んでみませんか?歴史好きの方、コメディが好きな方。そして、歴史を知らない方でもきっと楽しめるので、一度拝見してみて下さい!
三国志は主要な人物を良く描いていると思われます。それは、中国人にとっては偉大な歴史だからです。しかし、実際の所はどうだったのでしょう?綺麗に飾られた歴史で無く、リアルな事実としては、この作品の様に無茶苦茶だったのではないでしょうか……。そして、よりリアルさを感じさせるこの作品では、劉備達が三下のチンピラにしか見えません!嘘とハッタリで難局を乗り越え、周囲の人々を振り回し、その結果が三国だったのではと錯覚させられます。(笑)
まず言っておきたいのが、『史実が〜』とか『演義だと〜』とか、他の作品や凝り固まった前置きは捨てて読んで欲しいです。これは『こまけえこたぁいいんだよ』の精神で書かれた、新しい三国志。とはいえ、きちんとキャラクタが描かれており、その上1話1話が短く、とても読みやすいと思います。この『劉備の嫡子』、三国志を知ってる人でも知らない人でも、とっつきやすい作品ではないかと思っているんですが、とはいえ、僕の三国志の知識は三国無双でしか無いのでなんとも言えません。しかしながら、キャラクタ達のコミカルなやりとりや想像に易いその動きなどは時代小説とはまた違った面白さがあるので、是非一度読んでみて頂けますと、その魅力をお分かりいただけるかと。あとここだけの話、僕は三国無双では孫呉が好きでした。関係ないか。
本作は歴史IF物になります。架空の劉備の息子「劉操」が主人公です。『もし劉備に適齢の息子が居れば蜀漢は滅びず、天下統一していたのではないのか?』とあらすじにも明記されています。ですが、本作のIFはそれだけではありません。劉備は高尚な人物ではありません。関羽や張飛も尋常な性格ではないです。趙雲に至っては癖が強く、自意識過剰です。ヒロイックな三国志演義の印象で本作を読まれれば、登場人物の人間臭い行動に違和感を覚えるかもしれません。しかし、本作の真のIFはそこにあるのだと思います。三国志の新解釈+劉備の息子「劉操」の物語をぜひご試読ください。なーんてレビュー案を提案したら、ジャンルが歴史からコメディに変わっていました……作者の室士郎様、IFにしても自由すぎますよ!(笑)※本レビューは、作者様に事前確認させていただいた上で投稿しております。おしまい。
劉備の嫡子は歴史が苦手な人、三国志を知らない人でも苦労なく読み進められる作品だと思います。横山光輝「三国志」を引用している部分もあるそうですが、作者様のアレンジが随所に光り輝いています。だからこそ読みやすい。1話、1話のテンポも良く内容もわかりやすいので歴史好きはもちろん、自分のような歴史劣等生にもぜひページを開いていただきたい作品です。