評価:★★★★☆ 3.9
※本作は5月1日〜5月10日まで、00:00頃に毎日更新されます。
1962年のキューバ危機に端を発する、全面核戦争が起きてしまった世界。その動乱に巻き込まれた日本は放射能に汚染される中で、かつてのような軍国主義へと逆行してしまう。
やがて昭和、兵成、零和という歴史を経て。この国は、政府の手先である生物兵器が絶えず跋扈する、暗黒の時代を迎えてしまった。
そして。国防軍の頂点に立ち、独裁の限りを尽くす不動猛征首相は――諸外国から取り入れた生体兵器を従えて、とある目的のために圧政を敷いていく。苦しむ人々の声に、決して耳を傾けることなく。
そんな彼に抗するは、反乱軍の切り札たる3人の男達。正義をも穿つ一閃の大義を掲げ、国防軍に叛旗を翻す「閃隊」であった。これは――私達が暮らしている「核戦争が起きなかった世界」から遠く離れた、「起きてしまった異世界」での物語である。
(本作はカクヨム、ハーメルン、暁、エブリスタ、ノベルアップ+でも掲載する予定です。また、スマートフォンアプリ「カスタムキャスト」で作成されたイラストも使用させて頂いております)
話数:全10話
ジャンル:ヒーロー・アクション ミリタリー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
戦隊物と聞くとどうしても、低年齢層向けの作品を思い浮かべるでしょうが、この作品は違いました。 歴史的ifを元にifの先にあるかも知れない日本を、現存で可能、或いは未来的な技術でそれを再現しようという、作者のパイオニア的な努力が随所に見られます。 様々な運命の悪戯から第二次世界大戦時に納める鞘が無くなり、自暴自棄になってしまい、多くの不必要な死者を出した過去の日本のアンチテーゼも散見しており、作者の訴えたい事がダイレクトに伝わり、「戦隊物=低年齢層の作品」という概念を良い意味で打ち砕いてくれる作品です。
1962年のキューバ危機で全面核戦争が起きてしまったパラレル世界を舞台に三人の男達が戦隊ヒーローとして立ち上がります。軍国主義へと回帰した日本。弾圧される国民。蔓延る生物兵器。独裁の限りを尽くす不動猛征首相の真の目的とは?戦隊ものでありながらもリアリティを重視した大人が読めるエンターテイメントとなっています。正義を穿つ、一閃の大義。特撮ものが好きな方にオススメです。