評価:★★★★☆ 3.8
竜殺しの英雄ダルーハ・ケスナーは暴君と化し、禁断の力「魔獣人間」の軍団を率いてヴァスケリア王国を蹂躙・征服する。これに立ち向かうはダルーハの息子ガイエル。王女ティアンナを助けながら彼は、魔人と化したる父親に戦いを挑むが……剣と魔法のファンタジー物語、の皮を被った変身ヒーロー物となっております。特撮とかお好きな方は是非どうぞ。
話数:全193話
ジャンル:エピック・ファンタジー ヒーロー・アクション
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
とにかくエログロが強く前面に押し出された作風が特徴的です。流石に年齢制限に引っかかるほどではありませんが、やはり下品かつ露骨な描写が目立ちます。しかしそれは決して可読性の低さを意味するものではなく、どころか読み手の想像力を最大限引き出すほどに肉感的であり、非常に読み応えがあります。ともすれば冗長な文章になりかねない筆致で進む本作ですが、しかし不思議とテンポの悪さは感じさせません。台詞の類もやはり下品な言い回しが多く、それでいて妙な語呂の良さがあり、また言い回しそのものが印象的な事もあって、それだけでキャラの個性を確立させているほどです。斯様に品性というものとは無縁の作風なので、その点で好き嫌いが大きく別れるのは間違いありません。しかしそれ故に強力な個性を持った作品ですので、未読の方なら一読する価値は確実にあります。ひょっとすると、新しい世界が開けるかもしれませんよ。
戦闘の描写がとても丁寧で、何より敵の無惨な死に方が読んでいて癖になる。若干のグロ耐性が必要だがとても爽快感のある小説。主人公は竜と人間のハーフで、物語中屈指の強さを誇るが同程度の強さの敵も存在し無敵というわけではない。それでも人間に負ける事はまずなだろう。人間ではない自分と人間達との関係に苦悩することがしばしばある。正直この小説はもっと評価されるべきだと思う。日間ランキングで出てくる日替わり小説より全然面白い。100話以上あるので手を出しにくいかもしれないが、流行りの俺tueeeにうんざりした方は是非一度読んでほしい。