評価:★★★★☆ 4

 我が校にはとてつもなく目立つ有名人がいる。チカ先輩だ。
 見つけようと意識しなくても彼女はみつかる。なぜなら、チカ先輩は全身、蛍光色でコーディネートをキメているからである。

 だけど、僕は知っている。彼女が蛍光色である理由を。
 一つ、あえて目立ちすぎる格好をすることで目を逸らさせ、女優であることを隠すため。
 そしてもう一つは──

 ──魔法少女であることを隠すため。

 チカ先輩の使う魔法道具はどれも蛍光色だから、持ち歩いていてと不審に思われないようにという配慮なのだそうだ。
 そんな彼女と縁が出来てしまった僕と幼馴染みの斗真は、時折、放課後に先輩の仕事を手伝うことになってしまった。
 突発的な事故で世界と世界の狭間に迷い込んでしまった異界の存在を保護し、元の世界へ帰すという仕事である。

 ……よくわからない? 安心して、僕もだ。

 これは、僕と、チカ先輩と、斗真の三人が、異界の迷子と交流しながら、何やら訳ありらしい過去を清算するお話である。

 ……はぁ、さっぱり意味がわからない。言い換えよう。

 これは、僕がチカ先輩に振り回される日々を綴った物語である。

※第五回 書き出し祭り参加作品です。


話数:全35話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象