評価:★★★★☆ 4.1
その記憶は、虚構か、幻想か。
魔法が存在しないはずの世界。千年の時を経て、人々は再び神秘を目にする。世界の姿が明らかになっていくなかで、ある少女が宿命に抗う物語。
誰も世界を救わない、一風変わったファンタジー。登場人物一覧は便宜上最初に置いていますが、序章から読んでいただきたいところです。
カクヨムにも投稿しています。システムの都合上、こちらの目次が理想です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889093158
話数:全91話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
先ず最初に。この作品の雰囲気は一言で表せません。語彙力のなさを実感しますが、それほど幻想的な物語を文章として彩っているのです。王道、かつミステリアスな作品――これが一番近い表現でしょうか。世界観もさることながら、登場人物達の台詞や仕草が事細かに描写されており、見る者を惹き込む魅力がこの作品にはあります。ライトノベルのカテゴリではなく、それこそ文学のような作品と自分は感じました。最近の小説で何か一歩物足りない、そう感じた方がいらっしゃったのなら、この作品を手に取ることをお勧めします。深く物語に沈み、現実と乖離した素敵な旅路を――貴方に。