評価:★★★★☆ 4
絵を描く。
そのことに夢中になった少年タルカ。タルカの国、アイステリアは隣国との長期にわたる戦争と内乱で疲弊しきっていた。
そのような情勢の中、タルカはクリシュナという青年と出会う。クリシュナは私兵を率いて、内憂外患に苦しむ王国を救おうと戦う、帰還した王子だった。
クリシュナと年齢が近いタルカは、クリシュナの側に使え、その戦いを見守り、描いて記録していく。これは、一人の王がひとつの国を立て直す物語。
アルファポリスにも掲載しています。
2020年2月後半からカクヨムにも掲載予定です。
話数:全39話
ジャンル:エピック・ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
物語は主人公タルカの国、アイステリアを立て直すために青年クリシュナを王にするための戦いの話となっている。その中で感じたのはクリシュナの戦略がとてもうまいことである。 一つは話のタイトルの一つになっている講和の話。これにはクリシュナ軍が用意した作戦が盛り込まれている。それによりクリシュナ軍は他国よりかなり有利な展開になっていく。一番面白い話だったのでぜひ読んでいただきたい。 ただ一つになる点もある。クリシュナを王にするための戦いの話となっているため、主人公タルカよりも新王候補のクリシュナのほうが主人公に感じる。だが、タイトルは「賢王の絵師」ということなので、これから絵師のタルカが何かをしてくれるのではないかと期待している。 どちらにせよ話が面白いことに否定はない。読者のみなさんもこの戦いの結末に注目しよう。※作者様よりレビュー内容承諾済み