評価:★★★★☆ 4
剣と魔法の世界。
大国の名門貴族家に生まれながら、ろくに魔法が使えない少年は不遇の日々を送っていた。そんな少年の運命は、ある魔族との出会いによって大きく動き出す。宿命の出会いが少年の人生を変え、周囲を巻き込み、やがて世界を揺るがす事になる。
そんな物語です。※単体でもある程度、完結していると思いますが、『魔剣カムイ』シリーズ第二部って位置づけです。
話数:全218話
ジャンル:エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
本作はミッドナイトで連載されていた作品の千年後が舞台となっております。魔王レイ、魔剣カムイ。そして本作の主人公の名前はカムイ。巡る因果に立ちはだかる運命。昨日の敵は今日の強敵。先の読めない人間模様が読者を作品世界へと引きずり込んでいく。刻々と変わる世界情勢。その中でも人を愛する心を忘れない主人公達の生き様は眩しい。本作を読んでから一部を読んでもきっと楽しめることでしょう。
中等部に入学する主人公。そこで後に敵味方となる同級生達と出会います。学園編が終わり、王として戦術戦略を駆使して自分の理想の世界を実現しようとする主人公。そこで様々な立場で出会う同級生たち。ある時は敵として、またある時は味方として主人公と出会います。本当に面白いんだけど書籍がしてないのが不思議で(と思ってたら書籍化してた!w)『魔剣カムイ』シリーズ第二部って書いてあるのがダメなんだろうか。この物語は三部構成らしく。一部と三部はミッドナイトノベル(18禁)のほうで掲載してまして。それで敬遠してる人もいるのかもしれない。 私は二部しか読んでませんがとても楽しめました。なので、読んでない人はぜひこの二部から。面白いですよ!(ハーレムタグが付いてますが、側室をハーレムと呼ぶのかどうか。それだと戦国時代もハーレム時代という事にw)
この作品の登場人物たちはみんな年相応に生きています時に冷徹でもある主人公のカムイでさえも、です特にそれがみえるのは学院編です。主人公たちが学院に入学したのは12歳の時。日本でいえば小学六年生くらいです。だからまだまだ子供で、仲間と悪ふざけをしたり、大人ぶろうとしたり、また特に恋や愛の関わることになるとさらにキャラクターが生き生きとしているようで、友人の恋愛を茶化したり、心変わりをしたり、出し抜こうとしたり、恋に悩んだり……。そういった12歳の頃としては当たり前のことを主人公たちはしています。しかしそのまま学園ドラマとして終わらず、そこに次代の皇帝への派閥争いや他国とのいざこざなどの政治関係のことも複雑に絡んでいきます。もちろんカムイはそれを見越しての行動だったのでしょうが、それでも世知辛いものを感じますきっと読んでいて主人公たちに幸せになってほしいと思うはずです
このサイトで初めて見たかもな王道ビルドゥングスロマン。二転三転しながら、関係性に変動する人の有り様とそれでも変わらぬもの・・・人外含めて様々な勢力がせめぎあう中でそれらをまとめる器量とは何か。この先が楽しみで仕方がない。 筋立てと設定の妙もさることながら、一筋縄でいかない脇役の厚さに惹かれる。特に吃音の皇子はビジョルドのマイルズさんを思い起こさせてたまらんわ。アニメ化希望(´・ω・`)
幼少期、孤児となった主人公は「法は守らないが約束は守る」「敵には容赦しないが仲間は大切にする」という信念に目覚める。そして孤児院で「親衛隊」を得る。 少年期、貴族の養子となった主人公は王都の学校に通い次世代を担う「同士」を得る。 青年期、追われる立場となった主人公は雌伏する。諜報 謀略 暗殺を駆使し、力を蓄え暗躍する。 そしてついに「共和国」を建国。選挙を経ずして「共和国の王」となる。国家の上に「親衛隊」が君臨し、親衛隊の上に「王」が君臨する国家体制を築き上げる。 「同士」が領主を務める辺境領をまとめ「カムイ連邦」とも呼べる「国際的」な組織を築き上げる。 まさに一党独裁、「ファシスト」の物語。暗躍により敵同士を噛み合わせ、弱ったところに打って出る「砕氷船のテーゼ」は必見。
何度も書き直して書き直して中々レビューが書けなかったのは久しぶりです。タイトル「魔王の器」とは、男の器量とでも言うべきなのかも?第一話が面白い作品にハズレは無いと思っていますが、やっぱり面白いです。好みはそれぞれあるでしょうが、主人公の目標の為に苛烈な指針と、年齢相応の恋愛の機微が、許されない恋と運命に翻弄され、それでも健気なヒロインと主人公の距離感は読むたびに私の胸が張り裂くのです。さて、タイトル「魔王の器」と目される主人公は他人へ語りかける「自分らしく生きる事」を自ら実践できるのか、ハラハラしながら見守りましょう!
久しぶりに破壊力のある作品に出会えました。作者さんの全力を注ぎ込んで書き上げている想いが読んでいると伝わってきます。ストーリー展開の流れがしっかりしている事、流行りの書き方にとらわれず、読みやすく感情移入しやすい書き方に満足しながら小説を読み進められます。たくさんの出会いと大切な仲間たち。いくつもの道が交差し、すれ違い、別れてはまた寄り添っていく。。。かつて一つの道だったものが忘れさられ、破壊された時に世界はいったいどうなるのか?そして主人公達が目指す先にあるもの。。。楽しく読める小説は素敵な事だと感じる事ができた作品ですよ。皆さん、読んでみて下さいねー。つたないレビューでしたm(_ _)m