評価:★★★★☆ 4.3
これは、様々な珍事件が起こった、楽しい楽しいブラック企業の物語である。
とある片田舎にある豆腐製造会社。
移動販売を主にし、住宅街でパープーとラッパを鳴らすこのお仕事。一見、のどかな光景だ。しかし、その実態は。
月の平均サービス残業時間、110時間。
月の最高サービス残業時間、199時間。ゴリゴリのブラック企業である。
社員に怒鳴り散らす、絵に描いたようなパワハラ社長、激務でぶっ倒れる社員たち、なぜか燃える豆腐工場。
警察がきたり、救急車がきたり、消防車がきたり、てんやわんやの豆腐屋さんだ。
さらには会社が潰れかかり、サビ残は増え、給料は遅れ、豆腐屋さんなのに豆腐がなくなったりもした。そして、こんな明らかなブラック企業に労基がやってきたら、いったいどうなるのか。どうなったか。
もし、「労基に相談したい……」と思っている方がいれば、これは参考になるかもしれない。
とはいえ。
このお話はコメディである。喜劇である。エンターテイメントである。わたしが経験した、面白ブラック会社エピソードを書いていくだけ。アホな若者がアホな会社に入ってアホな事態に巻き込まれた。その程度の話だ。肩肘張らず、気軽に読んでほしい。
話数:全49話
ジャンル:仕事もの
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ブラック企業はまさかの豆腐屋さん。いや、我々は豆腐屋さんの実態を知らなかっただけなのかもしれない(※注意、作中の会社がブラックなだけで他の豆腐屋さんがそうとは限りません)忙しいだけではなく次々と襲いかかる珍事件。絵に描いたようなブラック企業の社長はまさに魔王の如く(強いとは言ってない) そんな豆腐屋さんで働く主人公は生き残ることができるのか!?もし自分だったら発狂しそうな環境だが、それを面白おかしくテンポ良く語られていてとても読みやすいです。現在働いている人、これから働こうかという人、この作品はきっとためになるはずですよ(極端かもですが)
この作品はとあるブラック企業に中途採用で入社してしまった主人公の苦闘を描いている。 世の中のブラック企業といえばIT系企業や飲食店なイメージが強いが、この作品ではまさかの移動販売の『豆腐屋さん』が舞台となっており、そこで起こる様々な珍事は不謹慎だが『ある意味コメディ』と言える。 ブラック企業の様々な不条理も限界を越えると笑えてくるのであるから不思議なのものである。 また展開のスリリングさも特徴的な作品であり、一度読み始めたら一気読みせざるを得ない傑作。