せいけんお 完結日:2019年8月21日 作者:木染維月 評価:★★★★☆ 4.1「私、『せいけんお』なのよね」 何の脈絡もなく、彼女はそう言った。 ──これは、生を嫌悪する彼女とそれが理解出来ない僕の、何が起こるでもない、短い話。 話数:全3話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 男主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 日常 死生観 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
この作品がとても素晴らしいことは、私がわざわざ言葉にしなくても読んでいただければわかって貰えると思う。しかし、あえて言いたいのは全ての描写の完成度の高さだ。夏の描写。主人公の感情の描写。彼女のセリフのリズム感を表す描写。そのどれもが、私には正解、というか完成しているように見える。例えるなら、パズルのピースがそれぞれうまい具合にはまり、素晴らしい絵画を見せられているような。そんな感覚に陥った。これは読まなければわからない感覚だと思う。もちろん、描写だけではなくストーリー、キャラクター性も素晴らしい。これは一度目を通していただければわかると思うので、今回は割合させて頂く。ただ、本当に綺麗で、素晴らしい作品だ、ということが伝わっていればこのレビューは成功だ。この小説のページを開けば、私の稚拙な語彙力では到底表すことの出来ない素晴らしい作品が、あなたの目の前に映ることだろう。