評価:★★★☆☆ 2.8
この地は、悪魔と人による熾烈な戦いがあった場所である。
20年前───。
激戦の末、人は『神の知恵』によって授かった錬金術で『悪魔殺しの剣』を作り、遂に悪魔の本拠地である『天地の塔』にまで迫っていた。だが人間は、巨大な悪魔の塔を攻略することが出来ず、長年に渡る戦いで疲弊した人は、遂に悪魔に大敗を喫してしまう。
大広間の赤い絨毯の上に引き摺り出された人の代表者は、異形の姿を持つ悪魔たちが両脇に整列する中、その中央で鎖に繋がれた状態で両膝を屈していた。
檀上のサタンは玉座から悠然と人の代表者を見下ろすと、選択を迫った。
名誉を重んじてこのまま滅ぶか、それとも恥を忍び種を存続するために魔族に降るか───。
………人は、魔族に降ることを選択した。
その時、人の代表者は血の涙を流ながら宣誓<ゲッシュ>したと言う───これこそが今なお遵守され続けている『血の盟約』である。
『この大陸に生を受けた人は、大悪魔サタンに絶対なる忠誠を誓い、死ぬまでこれを違える事は許されない。サタンのために生き、魔族にために尽くすことを誓うものとする』
こうして人は、魔族が支配するラーゼラル大陸において必死にサタンのために働き、遂には騎士として登用されるまでになった。
魔族は圧倒的な力により大陸を支配しており、誰も逆らう者はいなかったため、平穏な日々が過ぎていた。
───そう、東よりかの者らが来るまでは───。
話数:全25話
ジャンル:アドベンチャー エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録