評価:★★★★☆ 4.1
現代社会で社会人生活を始めたばかりの青年が、突然異世界に召喚されました。
すぐには保護されなかったため、死ぬ寸前まで追い込まれましたが、死ぬ直前で国に保護さました。
目が覚めた後で、彼は現状を確認します。
二重音声のように聞こえて煩わしいものの、会話などには支障がないようです。
異世界はお話によくあるような剣と魔法の世界であり、文明は彼の世界には遠く及びません。
チートと呼ばれるほどの能力はないものの、少なくともそれなりに頑健な肉体になっていました。
便利な現代社会の暮らしに慣れきっていた彼は、ここで暮らすのは面倒そうだと考えたものの、今更帰ったところでレールから外れてしまった自分は元の生活に戻ることは難しいと判断します。
結論が出れば、あとは動くだけです。
彼は自分の状況の許す限り、必要な経験や知識を得るための行動を始めます。※誤字脱字等をひっそり修正している場合があります。
※pixiv/NOVEL DAYS/カクヨムにも掲載しています
話数:全68話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
自分が年食ってくると、小説についつい突っ込みを入れてしまって、物語を単純に楽しめなくなる。異世界だろうと人間の社会なんだから、そんなに世間は甘くないだろとか、初対面の異世界から召喚された得体の知れない人間に、好意丸出しなんて有り得ないからとか。こちらの世界ではコミュ障やボッチなのに、異世界では何で急に人が変わったようになるんだよとか。そういう違和感を感じると、そこで読むのを投げてしまうのだけど、この作品はそういう違和感が今の所なく、よくある勇者召喚物だけど、程よいリアル感があります。小説というのは、根幹の部分(勇者召喚や剣と魔法の世界という部分)はフィクションで良いのだけど、それ以外(人としての在り方・行動や得体の知れない人間に対する警戒心など)は現実味を追及しないと、読者が読んでいて辛くなる。そういう作品ばかりで辛いなあと思っている人に、是非読んで欲しいオススメの作品です。