神々ノ史書:ヨルムンガンドの双子　Ⅰ

―――神々達の戦争により、下界は更地となってしまった。

そして神は、自分の息子であるテンダとアモウに命令を下したのだ。

兄弟は任務に遂行する為、下界に降りた。

そこは更地となり、草原だけが広がっていた。

兄弟は、一本の大きな樹に立ち止まる。

樹の中には、人間の双子が隠れていたのだ。

しかしここで、想定外の事が起きてしまった。

双子は人間のはずなのに、神と等しい力を持っていたのだ。

兄弟は困惑しながらも、更地となった下界を元に戻す為、任務を続行。

そして兄弟は、人間の双子と一緒に過ごすうち、情を湧いてしまう。

兄弟は任務が完遂したにも関わらず、天に帰るか、残るかで喧嘩をしてしまうのだ。

そんなある日、人間の双子の前に女が現れた。

その女は、神の計画と兄弟の出生の秘密を知る者だった。

真実を知った兄弟の前に、父である神が下界に現れてしまう。

真実を知られ、天界の規則を破ったアモウに対し、神は憤怒する。

兄弟の出生の秘密、神の計画、アモウが破った規則とは何か。

そして双子の前に現れた女の正体は何者なのか。

神々ノ史書に記された物語の一つを知った時、果たして、他の物語と何と繋がるのだろうか。

電撃文庫 第26回目の落選作品
修正中です！誤字脱字などが酷いため笑