評価:★★★★☆ 3.5
そこは魔法が存在する世界。人々は生まれながらにして固有の魔法である〝詩名〟と、魔力源である〝紙片〟を手にして生まれる。しかし〝詩名〟の優劣によって魔法使いとしての素質が決まる世の中で、人々はやがて魔法使いとして戦う者と、そうでない一般市民に分かれていった。
主人公、ケント・エンフィールドはそんな世界で、〝詩名〟に恵まれず一般市民として暮らす少年。平和と同時にどこか空虚さを感じていた彼は、ある日カエデと名乗る〝野良〟の魔法使いと出会い、その運命を歩み出していく――
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象
子どものころ。誰にだって、「なりたかった自分」がいただろう。でも、だんだんと世界のことがわかってきて、自分の限界らしきものをなんとなく察して、肩を竦めてあきらめた。なりたかったのに、なれなくて。なのに、「なりたかった自分」を捨てきれない。主人公のケントは、そういう人間だ。彼は魔法使いになりたかった。だが、「才能」がなかった。そんな彼が出会ったのは、自分の「才能」と同じ名前をした、魔法使いの女の子。彼女は言うのだ。 『あたしは、ただ生きてるだけの人間には、絶対にならないから』その日から、彼の運命が動き出す――――。……この作品の何が最高に熱くて痺れるかって、生き生きとした魔法使い達。〝跳躍〟〝大剣〟〝遠視〟〝酔拳〟〝腐敗〟〝精霊剣〟〝屈折〟そして、〝楓〟それぞれが己の歴史を持ち、己の目的のために命をかけて死線に挑むのだ。マジに最高だから読め。