評価:★★★★☆ 3.9
私には双子の妹がいる。といっても全く似ていない。
お母様に似た妹は、妖精のように儚げで、滝のように背中に流れる桃色がかった金色の髪。紫の色を湛えた瞳を覆う同じ色の長いまつげ。小さく甘いチェリーのような唇。その全てが庇護欲をそそるものだと私は思っている。
対して私は、父方の御婆様に似たのか、銀色の髪真っ直ぐな髪。赤を宿した瞳はきつく吊り上がっている。唇もまる熟した苺のように赤い。儚げな雰囲気は全くない。
私は妹が羨ましい。妹は私に無いものを全部持っている。
儚げな雰囲気も、両親の愛も、婚約者からの愛も全て持っている。
対して私は、両親からの愛をほとんど受けることが出来ずに、見かねた父方の祖父母に引き取られ育てられた。
婚約者も祖父母が選んだ婚約者で、その間に愛情など存在していない。
だから私は妹が素晴らしく羨ましいのだ。※誤字は不治の病です。お薬の処方をお待ちしております。
※小説家になろう・アルファポリスで掲載しております。
登場人物
主人公属性
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職業・種族
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時代:未登録
舞台:未登録