評価:★★★★☆ 4
※本作は諸事情により3月20日をもって一時非公開とします。恐れ入りますがご了承ください。
《星の彼方》から現れた《原始の民》が、未開の惑星の開拓植民を果たしたとき。やがて数多の星々を切り拓き、その生活圏を銀河系中に広げたとき。複数の勢力に分かれて相食みながら、人知の結実である銀河連邦を樹立したとき。連邦内の格差拡大による大乱が生じたとき。そして銀河系人類悲願の恒星間通信が、ついに実現しようというときーー
その陰には常に、精神感応的に《繋がる》異能者たち《スタージアン》の存在があった。
果たして《スタージアン》とは何者か? 彼らの目的は? そして《スタージアン》に対して、ヒトはどう臨むのか?
銀河系人類千年の歴史を紐解く物語が、今ここに紡がれる。
※カクヨム、ノベルアップ+と重複投稿。
話数:全223話
ジャンル:スペースオペラ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録
注意:全年齢対象
惑星スタ-ジア。その最果ての惑星は、始まりの星なんだ。星の彼方から現れたという原始の民。彼らの事を詳しく知る人間は居ない。この作品はこの謎に迫るにあたって、様々な姿を見せる。果たして『スタ-ジアン』とは何者なのか?全てを貴方が知る時、不思議な余韻と大切な何かを知る事が出来る美しい物語です。是非、皆様に最後まで読んで頂きたい作品です♪オススメですよ!
本作の話をする前に。昔は、物語とは時間を掛けて向かい合うのが当たり前でした。本は貴重な物ですから、一度読んでみて難解だったら二度と開かない、等という事はなく、何度か繰り返し読むうちに深く広がって行く物語を理解し、絆を深めて行くものだったのです。この作品には間違いなく時間を掛ける価値があります。少女船長や悪役令嬢がぎゃあぎゃあドタバタ騒ぐ話もいいですが、こういう深みと広がりのある作品と向かい合う事は、読み手の感性や想像力を磨いてくれるのです。「星の彼方」は進化を重ね宇宙へのエクソダスを達成した未来の人類の物語です。幾多の星系を開拓し複数の星間国家を形成し繁栄する人類。様々な文化が伝えられる中、曖昧に隠され欠落している歴史という情報。これは人類の歴史を神としたSF神話でもある物語です。疑問を持ち謎に挑む若者達の群像劇を、どうか御覧下さい。ハラハラドキドキするシーンも多いですよ。
薦めるべき人が、これほどまでに明確な作品も、あんまりないと思います。どういう人か?ズバリ、クラシックな正調SF小説を読んでみたい、腰を据えてスペースオペラに浸りたい、という読者です。他の人は、お呼びじゃありません。ほんと、嗜好性が尖りまくっていますが、合う人にはズビシ! と、ど真ん中ストライクだと思います。いや、マジでマジで。こんな作品は滅多にないですよ。読み応えも重量級です!
銀河系の歴史の中で起こった一連の事柄には全て、精神感応的に《繋がる》異能者たち、《スタージアン》が関与していました。 物語は、惑星スタージアに向かう旅客宇宙船の中から始まります。 本作品の銀河系の歴史や背景はしっかりとした根幹があります。超長編SFを執筆できたのは、きちんとした基盤があるからです。 それぞれのキャラの心理描写は実に人間らしく、キャラ達が繰り広げるヒューマンドラマはとても濃密です。 しっかりとした科学的な設定の上に、《スタージアン》というミステリアスな要素を盛り込む事で、上手く融合されてドラマチックさを演出されております。 一体スタージアンとは、何者であり、目的は何なのでしょうか? 銀河系人類千年の歴史の真実が、今、紐解かれます。どうぞ、ご覧になって下さいませ。※カクヨム様、ノベルアップ+様にも掲載されております。
相手の思考を読めるからといって気持ちまで通じ合うわけではない──そんな訴えを感じるテーマの作品です。冒頭、主人公は人類の集合無意識的なものにアクセスする権利を得ます。そこからは、一個人の脳には収まらない膨大な量の情報が流れ込んできます。この現象に見舞われたものは他にもいて、彼らは《スタージアン》と呼ばれます。つまりあらゆる人々の思考を読める異能者たちが存在するわけですね。しかし、最初に言ったように、だからといってみんなと上手くやっていけるわけではありません。人間は不完全なのです。ゆえにぶつかり合ったりすれ違ったりする。緻密で重厚な描写を武器に綴られた本格派SF小説です。宇宙旅行や未来旅行の代わりにどうぞ。