評価:★★★★☆ 4.2
「僕は何人殺しましたか?」
それは初審において死刑が言い渡された後にある大量殺人者が面会する人に問い続けてきた質問。
誰も彼からこれ以上の言葉を引き出すことができずにいた中、
彼にフリージャーナリストと名乗った遠坂正樹はその質問にある答えを返す。
その答えに対して誰も聞き出すことのできなかった秘密を彼から打ち明けられる。
「彼女のことをお願いします。じゃないと……彼女がかわいそうだ」この作品はノベルアップ+にも掲載しております。
話数:全12話
ジャンル:ミステリー
時代:現代
舞台:未登録
死刑囚との会話をヒントに真実を突き止めていくさまは、ちょっと「羊たちの沈黙」を思い出し、主人公が真実を解き明かしていくさまは読んでいるこっちまですごい高揚感に包ます。そして、突き止めた真実。それで話が終わると思いきや、さらに続く物語…現代ならではの恐ろしい「殺人」には心底ぞっとさせられました。さらに、エピローグで語られる新たな真実。そこまで含めてすごいミステリーだと思います。大変面白かったです!
あらすじで心惹かれて、思わず最後までぶっ通しで読みました。里中の言葉の意味、事件の真理が紐解かれて行く度にゾクゾクとした高揚感を覚え、興奮せずに入られませんでした。素晴らしかったです! 物語の補完的な最後の独白も、里中の心中が分かって面白かったです!物語のテンポも良くて、スルスルと内容が頭に入ってとても読み易かったです。良い作品に出会えました。
すごい。秘密 まで拝読いたしました。何と言ってもタイトル。タイトルですよ。感じますよねシリアルキラー感。怖い。でも気になる。本編でも残虐極まりない所業が明らかにされる犯人ですが、読み進めていくうちに「これはただの殺人犯じゃないよね……?」と疑いたくなります。犯人は何故あんな大事件を引き起こしたのか? そもそも犯人はこのひとで正しいのか? 続きが気になりすぎるサスペンスだと思いました……!