評価:★★★★☆ 4.1
絶世の美少女『本城守』は、その美貌故に男子からは性的な目で見られ続け、女子からは嫉妬の目で見られ続けた。
男子はストーカーになる奴が続出し、女子からは壮絶なイジメを受ける。
その結果、マモリは人間恐怖症となり、引きこもりの道へと足を踏み入れたのだった。そうして引きこもり生活を続けていたある日、遂にクレイジーなストーカーが手に包丁を握り締めながら、引きこもりの聖域である自宅にまで押し入って来るという事件が発生。
ストーカーに両親を殺され、自身も純潔を奪われそうになったマモリは、必死の抵抗の末にストーカーを殺害した。そんな壮絶な体験をした後、マモリは意識を失い、気づけば異世界へと召喚されていた。
目が覚めた時、目の前には小さな洞窟と『ダンジョンコア』と呼ばれる青く輝く水晶があった。
ダンジョンコアに触れ、ダンジョンを成長させる為の存在『ダンジョンマスター』となってしまったマモリは決意する。
もう誰にも踏み荒らされない鉄壁の大迷宮を造り、そこで引きこもり道を極めてやろうと!そうしてマモリは、ダンジョンに踏み込んだ侵入者達を容赦なく皆殺しにする最強の引きこもり……もとい、最強のダンジョンマスターへと成長していくのであった。
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2019年5月13日、日刊ファンタジー異世界転生/転移ランキング2位!
2019年6月3日、月間ファンタジー異世界転生/転移ランキング2位!第1回スターダストノベル大賞『審査員特別賞』受賞!
電子書籍化決定!ありがとうございます!
話数:全135話
ジャンル:異世界ファンタジー
時代:未登録
舞台:ダンジョン
雰囲気:未登録
展開:未登録
読んでよかった。200は超えるなろう小説を読んだが、レビューを書くのは2回目。それほどにこの作品は私の好みにマッチングしている。ありがちなのが最初は面白くて、徐々につまらなくなっていく流れ。だがこれは最初から最後まで主人公のブレなさが素敵だ。綺麗に流れていく。素晴らし過ぎる。情だの恋だのとまどろっこしい展開に翻弄される主人公はなく、ただ目的の為に全力で生きている。
終わりが見えてきたので総評ちっくなレヴューをば。(私個人が感じた作者様のこだわりポイントであり、実際のこだわりポイントと一致しているわけではありません)・こだわりポイントその1 主人公の立ち位置 王道物は言わずもがなですが、基本的に大抵の主人公は善人側、もしくは中立です。 世界征服する悪側が主人公というお話も割と見かけますが、この主人公は善人ではないが悪人とも言い切れません。 善悪から外れた、狂人という別の基軸で主人公は語られます。・こだわりポイントその2 死と絶望 寿命以外の死は、特殊な場合を除き、理不尽で救いのない終わりです。 そして、そんな死が回避できないものなら、それは絶望でしょう。 そんな死と絶望をチラつかせる展開は、パニックホラー映画を彷彿とさせてくれます。 他にも細かいこだわりを感じますが、基軸となっているのはこの2つだと思います。文字数限界…。
普通、人間の敵対者側の視点で作品を書くときは、基本的に人間側を悪く描きがちな所があると自分は思います。しかしこの作品はそうではありません。人間側がおかしい訳ではなく、かと言って魔物側が正しい訳でもない。そして主人公が正義か?と問われればそれは無いと断言できる。そういう作品です。「勇者vs魔王の物語に勝手に巻き込まれた主人公」みたいな事の方がイメージ出来ますね。人間も魔物も嫌いな主人公のこれからの展開に期待ですね。 深夜にレビューしてるので文書滅茶苦茶かもしれないです。
この小説の最大の特徴は主人公が人を信じていないこと。そのため、自分が引きこもるために文字通り何でもやります。具体的には、人を殺すのに忌避感はありません。目の前で女性がレイプされていても動じません。そのぶっ飛び具合がまた面白く、魅力を感じます。加えてダンジョンものですが、これだけでもとても面白いです。序盤から大ピンチに陥ったり、強敵がダンジョンに居座られたりなど、予想外の展開が常に主人公(そして読者にも)を襲います。その度に主人公は頭を駆使して、極力安全に対処しようとするので読者側はそれに共感して読めるのもポイントです。(それでもピンチになることが多いのがミソです)ここまで読んでいただいて面白そうと思った方、本編はこれの何倍も面白いので是非読んでみてください。
人間不信で両親以外は恐怖に感じさらには引きこもり。そんなエリートな引きこもりがダンジョンマスターになってしまったらどうでしょうか。ずばり、引きこもるしかないでしょう。どこにって?ダンジョンに決まってます。そんな自分の聖域ことダンジョンを守るため侵入者は容赦なく殺し使えるものはどんどん使い兎に角守りを固くするただそれでも場所が悪いため強敵がうろうろといてひやひやの連続。時間がほしいのに周りがそれを許してくれない。そんな周りのせいでとにかく生き残るのに必死なダンジョンマスター。そんなまさにダンジョンなダンジョンマスターのお話を読みたい人にはお勧めできると思います。さらに今なら更新頻度は一日1話以上のハイペース。物語がサクサク進んでいくのもいい点です。