評価:★★★★☆ 3.8

この世界は残酷だ。
命は軽く、身の回りで常に命が失われていく。

俺はガラスの筒の中、液体に浮かんだ状態で生を受けた。
そう、自分で認識している。
体に緑色の石を埋め込まれて、気絶から回復すると、周りが全て瓦礫と化していた。俺以外のガラスの筒が全て破裂していて、誰も生きていなかった。
完全に、生き物がいない世界。

まずはそこから、抜け出したかった。

俺は一人、何も知らないまま世界を回る。
特異体質で、死が否定される。
それでも俺は、人間でありたかった。

必死に生を繋ぎ、無力ながらもあがき続ける。
それをあざ笑うかのように、国が、軍隊が、魔法兵器が世界を蹂躙していく。

そして大切な人を失った。
大切な物を、全て無くしてしまった。

だから俺は、世界を滅ぼすことにした。

ノベルアッププラス様でも掲載中。



登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素