※本編は「霊獣物語 第二部 禍王の舞う海」の続編になります。
(あらすじは第一部と同じ・後ほど編集します)
大いなる気の高まる周期、〈廻天期〉を迎え、霊峰にて、神秘霊妙の厄災を退けるよう祈祷する祭儀が執り行われる日。東綿領の領主の娘、烏那姫は、霊獣が人界に生まれ落ちるための巫女として導かれる――。
〈廻天期〉とは、人界にて霊気が高まり、神と精霊と魔性が盛んに息づく期間とされており、天変と地異、神秘と厄災が引き起こされる、自然界の変動の刻である。また霊獣が出現して、天界の意志を人々に告げることから、人界における変革の刻でもあるという。
――故に、無垢の心を誘われて、霊獣をこの世に喚びだしてから、烏那姫の人生は大きく狂いだし、国家の情勢は不穏となり、現政権に反抗する声が高まる。
救済という名の神秘を求め、祟りと呼ばれる厄災を恐れる人々は、その何れかをもたらす霊獣の出現に振りまわされて、されど我が身ばかりが可愛いのである。
そして、神秘の光が生み出す暗闇から、魔性、人の心の邪悪が動きだす。
烏那姫の命を狙う、霊術集団、武芸者集団の陰謀、黒幕とは?
我が娘の人生に平穏を取り戻すため、東綿領の領主――久丈流鶴は、剣と仲間を携えて、呪術に長けた友人に会いに行く旅に発つ。旅の中で、烏那姫は父親の心を知り、護衛の者たちに支えられて、たくましく成長していく。
何者かから差し向けられる追っ手の呪術、奇襲により、仲間は傷つき、烏那姫の身には、神々に匹敵するほどの霊力が秘められていると明らかになる。
霊獣に選ばれた少女には、如何なる神力、運命が授けられたのか――。
国内の情勢が乱れ行き、神秘に巻き込まれた少女の人生には苦難が連続する中。
自身の魂の一端を、選ばれし人間に授けるという、山界の主たる獣の姿をした精霊。
樹齢千年を越える神木が変化して生まれた、水流を司る神の使い。
樹海を妙なる霧の海に沈め、霊験を求めて訪れる人々を喰らう霊獣。
災厄をもたらし、自然界の均衡を保つ、邪神。
朽ちて、なおも荒ぶる太古の雷龍。
さまざまな霊獣に運ばれて、神秘は人界に降りてくる。
霊獣物語 第三部 雷龍の統べる国
完結日:2019年10月18日
作者:とゆふ
評価:★★★☆☆ 2.5
話数:全6話
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象