評価:★★★★☆ 3.8
【概要】
異類婚姻譚をベースにした
純愛バトルファンタジーです。
主人公とヒロインが
ひたすら互いに一途です。
約120000字、全42話で完結。
書き方は自由間接話法および
三人称一元視点を採用。
(※視点主が変わる場合があります)【あらすじ】
《黒髪の青年・ラグナ》は
生前の記憶と引き換えに異世界で生き返り、
《竜人族の少女・ユイ》と出逢う。そして転生者であることを理由に
ドラゴン探しの手伝いを依頼される。ラグナはこれを断ろうとするが、
言葉を話す黒い刀《神器・コクトー》に
そそのかされ、ユイを嫁にもらう
という条件で引き受けることを決意。その結果、ユイの心を見事に掴むのだった。
少女の願いを叶えるため、
青年は刀を振り上げて、
地上最強種である竜に戦いを挑む──!【追記】
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話数:全42話
ジャンル:ヒロイック・ファンタジー 異世界恋愛
時代:未登録
舞台:西洋
記憶をなくした転生者のラグナと、ドラゴン探し中の少女ユイが彩る異類婚姻譚。人と竜で共生関係を築かれている世界で、物語を通じて魅力あふれるキャラクターと共に親交を深めていきます。ユーモアあるやり取り、訴えかけるような描写、手に汗握るアクションと、物語としての完成度を感じます。読み進めた先には、まず後悔しないようなラストが待ち構えており、読後の満足度が非常に高い作品です。皆さんも是非、彼らの冒険の行く末を見届けに来てください。この物語は、読まなければ勿体ないと感じるほどです。
転生者であるラグナは神器コクトーと出会う。コクトーは刀の形をしている武器で、その見た目通りでツッコミとボケの切れ味は抜群です。その後、ユイというキャラクターに出会います。そして、ここからラグナの運命が動き出します。ラグナはユイに一目惚れをしますが。最初は黒髪ということで魔族と間違われてしまうが、ラグナは誤解を解きます。そして、ユイはラグナにドラゴン探しをお願いします。このドラゴン探しを通じてユイとラグナの関係が深まっていきます。爆発するユイの妄想、ラグナのツンデレ、コクトーのボケとツッコミと見所がたくさんあります。もちろん、1番の見所はユイとラグナの恋です。彼と彼女がどんな結末を迎えるのか……是非、その目で確認してみてください!
自分が考えるに、主人公というのは読者の共感を得るだけでなく感情を揺さぶって来るもんだと思うのです。それで言うとこの作品のラグナはまさに主人公と言えるべき存在でしょう。思いっきし感情を揺さぶってきます。揺さぶられました笑何やお前って思わされることもあれば、頑張れ!って熱く思わせることもしてくる。まさに主人公です。物語の軸です。彼は読者だけじゃなくて、ヒロインのユイちゃんを初めとした他のこれまた魅力的なキャラクター達の感情を揺さぶりまくるのです。そこは読んでみてのお楽しみ。稚拙なレビューではありましたが、少しでも興味を持っていただけたら是非ほかの人にも読んでいただきたいです。心からおすすめできる一作です。
生前の記憶と引き換えに異世界へと蘇ったラグナ、意思を持ち言葉を話す刀の神器・コクトー、そして転生者であるラグナが出会う少女・ユイ。彼、彼女が織り成す異世界での物語。あえて簡潔にこの作品について述べるのなら、王道な物語でありながら笑いあり涙あり、驚きあり……この物語の中には読み手を楽しませる要素が厳選して詰められている作品だ。流行りとかそんなことには囚われずに書き手たる作者が如何にして物語を書きたいかを表した作品とも言える。だからこそ作者の作品に対する拘りは色濃く読み取れるわけであり、これが作者が今読み手に読んでもらいたいと書いていることが伝わってくる。繰り広げられるバトルはアクション好きならハマること間違いなしの迫力あるシーンが多く見られる。何が言いたいか……至極簡単にまとめよう。私が言わんとしてることを知りたければこの作品を読んでもらいたい。
物語の主人公である『ラグナ』は転生者だ。しかし、前世の記憶は無く、与えられた使命も無い。あるのは呪われた名と、人々から忌み嫌われている黒髪だけ。憎まれるために転生してきたような状況で彼は、お喋りで口の悪い神器の刀『コクトー』を携え、異世界での生活を始める。そんな折、ラグナは自身の存在を認めてくれる赤髪の少女『ユイリール』と出会って……。妄想好きなユイや毒舌なコクトーとの掛け合いが軽快で楽しい作品です!また、戦闘ではとても強いラグナが、人間関係の面では葛藤しまくるところなどに彼の人間らしさがよく出ていました!つい昨日に完結したばかりの、甘々な恋愛あり、白熱したバトルありな良作です!ぜひ読んでみてください!
読み取りやすい文章、勢いと緊迫感のある戦闘描写、ヒロインをはじめとした主人公を囲む魅力的なキャラクター達。挙げれば幾つも良い点のある小説ですが、何より主人公に惹かれます。取り繕えない不器用、消耗し時に自棄さえしかねない、虚像的なヒロイックさを備えない英雄。そんな一見危うげな彼は、数少ない理解者を得ることで無限の力を発揮していきます。生の人間の弱さと不屈の英雄の強さ、両方を併せ持つ最高の主人公に会える、そういう物語でした。
この物語は黒髪の青年ラグナと、竜人族の少女ユイと、ラグナが持つ刀・神器コクトーの、熱く熱く燃え上がった、王道ストーリーを進みながらも決して読者を飽きさせることないファンタジーな物語だ。そして、甘くて苦い恋の物語でもある。文章の見やすさ、会話文のテンポの良さ、キャラが立っていて入り込みやすく工夫された構成。その全てがこの小説にはある。読んでいて飽きさを感じさせないのは作者の技量のなせる技だろう。読んでまもなく訪れる戦闘描写の熱さはとんでもない!きっと読者は手に汗握ることになる。そして、彼と彼女の恋の行方にもぜひ注目して欲しい。感情表現が苦手両者が織り成す会話劇は、胸がむず痒くなる何かがある。この恋の行方は、まだ分からない。誰よりも愛して欲しい少女を、満たしてあげれるのは誰か――。それは、読み進めていけば、きっと分かるのだろう。
この小説のすごいところは、テンポの良さと、息遣いさえ聞こえてきそうな戦闘シーンにあります。魅力的な女の子と主人公の会話のかけ合いには引き込まれ、思わず笑ってしまいました。そして真骨頂が、竜との戦闘シーン。負けそうになる主人公の心理描写、ギリギリの命の取り合い、そしてなりふり構わない奮闘ぶりには、鳥肌が立ちました。ストーリーは王道ながらも、その展開や描写力は必見です。是非ともお読みください!
転生者の黒髪の青年、「ラグナ」は言葉を話す黒い刀「コクトー」と竜人族の少女「ユイ」とともにユイの探しているドラゴンを見つけるために森の奥へ進んでいくのだが……ラグナの泥臭いところが好きです。ドラゴンとの対決シーンは思わず一気読みしてしまうほど臨場感、リアリティーがありました。そしてメインヒロインのユイは妄想癖があったり、自分のことをやたら美少女だと自負していたり、コクトーはひたすらラグナのことを煽るし、とにかく飽きない3人組です。王道は外さないまでも、一味違った異世界転生ものが読みたい方、是非ともオススメです!