評価:★★★★☆ 3.8

ガリル・アルファ。
世界でも類を見ない魔力量で子供のころから周囲を唖然とさせ、驚愕させ、嫉妬させ続けてきた。

幼馴染でエーエス第一の大貴族の令嬢で美少女でそれでいて「エーエスの新戦乙女」の二つ名のビアンカ・トーネード

同じく幼馴染エーエス騎士団長を父に持つその血筋通りの武術を持つ「エーエスの新たな剣」アレックス・ホーネット

この三人には固い友情があると思っていた。

これは成り上がりでも復讐劇でもない。

俺は神童だった。少し前までは
それでしか愛されなかった。

上級生と決闘して負けた。
それ以来、何もできなくなった。すべて怖くなった。
劣等生に堕ちた。
皆が手のひらを返して俺を貶した。みんなが俺の不幸を喜んだ。
幼馴染は離れていった。

頼む、俺を裏切らないでくれ。もう俺には何も残されていない。

神童だったころの栄光も。尊敬していた人も。家族すら俺を見捨てた。

もう功績なんてどうでもいい。劣等生と言われようが。

やめてくれ。一人は嫌なんだ。皆から何と言われようが誰かがいてくれたらそれでいいんだ。

そんなとき救いが…来なかった。
俺には、この世界には正しいことなどない。
全て結果次第。奇跡なんてなかった。

だから結局自分さえよければいい。それが正しい。

…主人公にはなれない。



登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:
舞台:
展開:

その他要素