評価:★★★★☆ 4.2

 僕の故郷には、狼の言い伝えがある。
 東京から、帰郷したその日は十五夜。
 
 まんまるなお月様が登る夜。銀色の狼様に会った。妖艶な、狼の姉様に。
「ここに人の子が来ることは、久しく無かったのう……かかっ」
 彼女は艶やかな銀の髪の先から湯を滴らせ、どこか愉快げに笑っていた。
 僕は、幻想物語が大好きだ。でもまさか、そんな僕がその幻想物語の登場人物になるなんて……夢にも思っていなかった。


話数:全156話

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族

時代:未登録
雰囲気:
展開:未登録

注意: