評価:★★★★☆ 3.9
「あの時コケなければ、ハーレムだってなんだって、できたはずなんだ……」
酒場で飲んだくれた男がいた。彼の名前はケースケ。本名、杉町京助。日本出身の異世界転移者である。かつてクラスメイト達と乗ったバスが事故を起こし、集団で転移した。その際、女神に先着順でスキルを授けられることになったが転んでしまい、結果として余ったしょぼいスキル「静電気」を授けられた。
そのせいでクラスメイトに置いていかれるわ、山師同然の冒険者になるわ、面倒な依頼で死にかけるわ。とにかく様々な困難に見舞われる中、彼は十五年間を必死に生きた。
だが、その途中で耳に入る、元クラスメイト達の活躍。こちとら必死に生きてるのに、他のスキルを得た連中は華やかな生活を送っている。それを聞くうちに、ケースケはすっかりやさぐれてしまっていた。
そんなある日、ケースケが目を覚ますと、部屋に見覚えのない少女がいた。ケースケが戸惑う中、いかにも可愛らしい声で彼女は言った。
「私はアーリエ。あなたの娘よ、パパ」
※同名小説の連載版です。五話までが短編版の範囲ですが、ある程度連載用に変えてます。
時代:未登録
舞台:未登録