評価:★★★★☆ 4.2
大逆犯として処刑された公爵家の令嬢が、現代日本のOLとして転生してしまった。
しかもこのOL、なんとブラック企業に勤める社畜である。
せっかくの二回目の生、このままでは過労死ルート一直線!?
いやいや。
それはあんまりというもの。
なんとか生きる道を探さなくてはならない。
しかしこの現代、中世的な異世界以上に理不尽なことだらけ。
持ち前の胆力とカリスマを活かし、悪役令嬢がブラック企業を、介護の闇を、悪徳政治家を、学校の腐敗を斬る!痛快世直しドラマ、開幕です!
※完結しました。
話数:全33話
時代:未登録
舞台:未登録
注意:R15
例えば 何でこんな奴が社会的地位あるの? こんな仕事のやり方認めたないない! なんて思い過ごしている (仕事してる) としたら、この作品は映画でも見たような爽快感を受けると思う。 自分が話しベタなので、ここまで整然と (時に啖呵も交えて) 正論で論破出来たらどんなに気持ちいいことか。だからこそなんだけど、作品中に出てくるアクションを (物語の展開上必要とはいえ) 封印してもよかったのでは。とも考えてしまう。勿論十分楽しめるアクションであることは付け加えておきましょう。 この流れでどう終わりに繋げるのか気になってたけど、とてもスムーズな流れと情景描写がよく、(自作パロディの台詞にはニヤリですw) 最後まで楽しめる作品となってます。
ブラック企業、パワハラ問題をはじめ、現代の企業の問題は非常に多い。ピーター・ドラッカーの『マネジメント』(原版)では、企業が全体主義に陥らないようにするために、ナチスドイツ礼賛下の世の中で心血注いでどうすればいいかを考えたという話を、ある人から聞いたことがあるが、企業が人を物のように扱い、統一的で画一的に考えたり、好きでもない労働を強制するようになってしまうと、それは問題が生じてくる。本作品にはそういった歴史的背景を取材したというよりは、よりジャーナリスティックに現代の問題に切り込んだ作品で、しかしその骨太なバックボーンには、どのように企業はあるべきか、労働はどうすればよいか、といったことに対する強い意識が垣間見える。名作。
” この作品に出てくる””悪役令嬢””は、ちゃんと芯の入った人物である 王子とヒロインの態度に疑問を抱いて、反乱を起こし、結果として死んでしまうもその意思が巨悪を打ち滅ぼす要因となった 言うなれば、””社会に正しい見解を持ち合わせた、今時珍しいくらい真っすぐな令嬢様””なのである さて、そんななにが正しいかを、知っている悪役令嬢が、神に見込まれ転生した先は、””精神的に追い詰められてショック死したOL””、その肉体 新たな肉体に宿った悪役令嬢は、この肉体にここまでの苦しみを味合わせた会社に、宣戦布告する ちょっぴり変わった、悪役令嬢もの 社会につかれている人や、悪役令嬢の可能性を見たい人是非、お勧めすべき一作である”