評価:★★★★☆ 4
「やぁ、目が覚めたのかい。
では……キミの身に起きたことを話してあげよう」と或る病室のベッド で目覚めた私。
何かとても恐ろしい事が起きた気がするのに……何も思い出せない。そんな私を”キミ” と呼ぶ”ワタシ” によって紐解かれるのは、悍(おぞま)しい”時間の牢獄”に囚われた記憶。
私はどうやって抜け出すことが出来たのだろうか。
……いや、そもそも抜け出せているのだろうか。全ては、”ワタシ” だけが知っている。
二人称で綴られる脱出系ホラー小説。
※祝・ジャンル別日間ランキング(ホラー)2位!応援ありがとうございます!
※PV1,000 pt100を超えました。ありがとうございます!
※思ったほどホラーになっていないかもしれませんが、念のため苦手な人はご注意下さい。
※前後編で完結しました。
※率直な感想頂ければ、とっても嬉しいです。
話数:全2話
ジャンル:ホラー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:ダーク
展開:未登録
注意:全年齢対象
なろうでは珍しい二人称視点で書かれた、ミステリー風のホラー小説です。“ワタシ”の視点から”キミ”の身に起きた恐怖が語られます。読んでいるとまるで、作者が”ワタシ”で、我々読者が”キミ”であるような感覚に落ちて、物語へ引き込まれます。本作を読み始めた読者は、不思議な世界に迷い込んだように感じるかもしれません。目の前に謎があるはずなのに、解くためのルールが提示されないという理不尽な世界です。謎に立ち向かうということは、恐怖の世界に目を向けることになります。怖いのに謎を放置できず、先を読むしかないです。前にも、後ろにも、進めないホラーの醍醐味がしっかりと盛り込まれております。皆さまもぜひ「と或る病室の君へ」を一読してください。
これは病院で起こった奇妙な出来事、記憶が混濁する少年に起こった謎めいた出来事。 主人公は病院にて入院中の少年。 ふと目覚めてしまった少年は、行動を起こそうとすると起きた時間まで自分が戻されてしまう事を知る。少年は何とかその状態から脱出しようとももがくが、次々とおかしなことが起こる。少年は、この状態から無事生還できるのか…… ホラーというよりもミステリーな感じのするこの作品ですが、最後に驚くような事実が発覚し、それで肝を冷やすかもしれません。 スリルある探索型ホラーRPGの感覚で読み進められます。ぜひ楽しんでいってください!