ステージに勇気をのせて

[注意]この作品は小説投稿サイト「エブリスタ」及び「カクヨム」にも掲載しています。

　保健室登校を繰り返す村上孝志はある日、ふとしたことがきっかけで早退し、家とは反対方向にある公園にたどり着く。孝志を追って出てきた幼馴染の鹿島涼子と共に二人は涼子の友人である中田さんの元を訪ね、談笑して二人は別れる。
　その日の夜、孝志は夢の中で出会った精霊に「保健室登校をしている自分を変えたい」と願う。翌日、保健室登校を脱した孝志だったが、代わりに涼子の存在がこの世界から消えてしまったことを知る。 　　孝志は再び夢を見て、そこで精霊と再び出会う。孝志は願いを取り消してほしいと願うが、「一度叶えた願いは取り消せない」と言われショックを受けるが、精霊いわく「何か克服する必要があるという呪縛」があることを教えられ、それを叶えれば元に戻る可能性があるのだという。
　孝志はその呪縛に立ち向かおうとするが、その過程でかねてから気になっていた父の秘密を偶然知ることとなり、孝志は夏休みを過ごしていく。
　そして呪縛を解く当日、孝志はある不可思議な光景を目にする。最後に明かされる真相とは……？