俺と麻里と美しの夕の花

愛する人を亡くしてしまったら。結婚したばかりの妻。やがて生まれるはずだった、子供。一緒に紡いでいくことを、みじんも疑いもしなかった未来が、ある日突然閉ざされたら。周囲の人の心配や慰めは、届くだろうか？受け入れて、前向きに生きていかなければならない……そんなことは、わかっている。だが、人は、わかっている通りに行動できるとは限らない。わかっている通りに、心をコントロールできるとは、限らない。誰でもが願うのではないだろうか。たった一目でいい。もう一度、会いたい、と。たった一言でいい。もう一度、言葉を交わしたい、と。叶うはずのない願い。でも、もしフォーアイ堂のおばあちゃんに会えたなら、そんな奇跡も起こるかもしれない。いや、きっと起こる。涙なしには読めない名作。読んだ後にはきっと、ほっこり暖かい気持ちが残るだろう。

もうすぐハロウィンですね。本作はそんなハロウィンの夜に起きた、とある奇跡の物語です。最後まで読めば号泣必至！！きっとあなたの心を温かく包んでくれることでしょう。登場キャラクターもみんな個性的で魅力があります！特に主人公であり、虹色薬局フォーアイ堂という謎の薬局を経営しているおばあちゃんのことは、誰もが好きになるはず！そしてもう一人、ジャックというキャラのことも――。ジャックがどういうキャラなのかは、みなさんが実際に本作をお読みになって確かめてみてください。全8話、3万文字弱の短いお話なので、秋の夜長のお供にピッタリです。本作を読めば、きっとハロウィンが待ち遠しくなりますよ！