評価:★★★★☆ 4.1
竜族の王であり、他種族との交流をせず、自衛のみを考え生きてきた。これからもそうだろうと思っていた――。ある日を境に私の世界は一変した。龍神様より齎された(←押し付けられた)魔法と共にそれは籠に入っていたのだ。
全てに泣きじゃくり、迷惑を顧みない人族の赤子に翻弄される日々を過ごし、鬱陶しいと思う感情を押し殺す……月日が経つにつれその感情は愛情へと変わっていく。
彼女の為、自分たちの殻を破り人族との交流に挑む竜たち! 苦しむ仲間のため、同族を迎えてみたり、魔道具を作ったり……。
娘としての愛情か? 番としての想いか? 自身でも気付かぬうちに彼女に惹かれ、仲間に嫉妬し、他の男を蹴落とす。例え王族だろうと彼女に手を出すことは許さない!
ちょっと残念で腹の黒い竜たちと女神の失態で転生した少女の物語――。
作中は、恋愛要素も多分に含まれます。残忍描写が有ます。少しでも面白いと思っていただければ幸いです。
9/2 竜達の愛娘 ー本編以外のものおきー 作りました。
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時代:未登録
舞台:学園
この物語の感想を一言で表すならば『尊い』。これ以外には無いと思われる。竜であるシュベルと人間の娘であるウィリア。長年の月日を懸けて、種族という壁を乗り越えながら愛を紡いでいく二人の物語はとても美しい。二人の出会いは、ウィリアが赤ん坊の時のこと。人間を好いてはいなかったシュベルが、ウィリアのあまりの可愛らしさに直ぐに親バカになってしまったのは、笑えつつも共感が出来る。だって、ウィリアちゃん天使だもの。そしてシュベルの【家族】としてウィリアに向けていた愛が、次第に違う形へと変わっていく様を、是非貴方にもその目で見届けて貰いたい。幸いこの物語は完結している。貴方をきっと感動のラストへと導いてくれるだろう。異種恋愛の物語が好きな方は、読んで損は無い作品です。