評価:★★★★☆ 3.8

 「俺、ガンだって。しかも余命一年」

 鈴宮真琴は、夫である鈴宮希理のことが大好き。二人は結婚十年目を迎える仲良し夫婦だ。けれど、幸せな生活が続いていたある日、真琴は希理に、そんな一言を告げられてしまう。

 二人の出会いは十三年前。真琴は生徒で、希理は真琴の担任教師だった。
 年の差は十以上ありながらも、お互いに強く惹かれ合い結ばれた二人。
 ある事情で二人の間に子供はいなかったが、真琴と希理は変わらず仲が良く、そしてこれからも、優しい時間を二人は過ごしていくはずだった。
 しかしその日々は、希理のその一言で、急に色を変え始める。

 希理の突然の告白に動揺し、現実を受け入れられない真琴。
 それに反して希理はというと、病を抱えているにも関わらず、あっけらかんとしていて普段と変わらない様子。そんな希理は、自分が死ぬまでの間に、あることを手伝ってほしいと真琴に伝える。そう言って希理が真琴に手渡したのが、「二人で片付けなきゃならない、宿題のリスト」だった。
 希理は宿題を片付けるのに、どうしても真琴の力が必要だと言う。
 

 こうして、真琴の『宿題の意味と向き合う日々』と、『大好きな希理と過ごす最後の一年間』が、始まっていく。

 二人がどんな答えを出して、どんな最期を迎えるのか--。
 見届けてもらえたら、嬉しいです。


話数:全59話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象