評価:★★★★☆ 4.2
たった一作書籍化しただけで就職活動をせずに専業作家になると決意するが、その作品は売れることもなく人知れず打ち切りとなった。
ほとんど知名度もない底辺作家。それが今の僕だ。
それでも専業作家を夢見てバイトをしつつ、出版社にプロットを提出したり、Webに作品をアップし続けている。
そんな僕の元に、ある日ファンレターが届いた。「私のお送りする写真で小説を書いて下さいませんか?」
馬鹿な僕は下心と虚栄心から安請け合いしてしまう。
それが元で僕の人生は大きく変わっていくとも知らず……『売れない小説とはこういうものさ』
この作品を読めば売れない小説の書き方が自然と身に付く!
底辺作家の門外不出の創作論が学べます!
話数:全30話
ジャンル:現実世界恋愛
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
運良く一作書籍化できたものの、その後は鳴かず飛ばずだった底辺ラノベ作家が、突然貰ったファンレター。その送り主と、彼を取り巻く日常が、少しずつ彼に希望を与えていく。「売れない小説の書き方教えるから、これを真似ないようにすれば良い小説が書けるようになるぞ」という内容を想像してしまうでしょうが、実際は正統派ヒューマンドラマな小説です。ジャンルは恋愛ですが。その一風変わったタイトルは「それぞれその章の内容にしっかり合わせている」という工夫がされています。それでも各章とても面白く、引き込まれるのです。何が売れない小説の書き方だ、バッチリ面白いじゃないか。主人公たちの心情の描写がとても丁寧なのも特徴です。自身も書き手の端くれとして、本当にためになる内容です。ブックマークして参考資料にするのもアリかと。そしてラストの展開。その巧妙に隠された伏線を、ぜひ皆様にも探してもらいたいものです。