評価:★★★★☆ 4.4
五百年の月日は少年から記憶を奪った。
コールドスリープにより記憶を失ったトウジは背負った借金を理由に歩兵となることを義務付けられた。
強化外骨格を身に纏い、モノズと呼ばれる球体のロボットを友として、荒野へと変わった地球でトウジは敵性宇宙人と戦い続ける。
配られた鬼札は平和な時代では開花することの無かった狙撃手としての才能。
――荒野で少年は猟犬を継ぐ。【第6回オーバーラップWEB小説大賞】を受賞しましたー。
そんな訳で書籍化のチャンスを貰えたよ!!
(カクヨム様にも投稿しています)
話数:全155話
ジャンル:SF
時代:近未来
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
ロボット、でキーワード検索してなんとなく読み進めていたんですが気づいたら日が変わってました。控えめに言って名作でした、非常に良かった人間対非人間の戦い、隙のない表現描写、傾倒しやすい主人公像、etc.とにかく余計な要素を含まず、ストンと入ってくる作品ですヒロインが可愛いとか才能ある主人公が無双とかそういうんじゃないんです1人の主人公が戦って戦って戦って…成長していたことに、最後に気づかされましたまた読みたい作品です
“冷凍睡眠から目覚めた青年は狙撃兵として立つ__主人公は最強ではありません、最弱でもありません、狙撃兵として破格、それ以外は割とダメ、そんなお茶目さんが生きていくお話青年は借金を理由に傭兵として、球体の友であるモノズと共に戦場へ世界は甘くなく、残酷で、役に立たなければ生きていくことすらままならない主人公は傭兵です、善人でも悪人でもありません、世界を救ったりも出来ませんモノズは主人公最大の友であり、優秀な工兵であり、癒しでもあります、そしてこの物語に欠かすことのできない役目があります 程よく入るモノズ達とのやりとりのお陰でかなり読みやすく、登場人物がきちんと世界で””生きて””いて、物語が終わっても世界は続いていくのがわかる傑作ですチーレム、剣と魔法の世界に飽きが来てる人は必見銃弾と強化外骨格が彩るポストアポカリプスの世界とにかく読んで欲しい、そんな作品です”
別にビートルズを買ったわけではない。尊大な物言いで恐縮だが、それほどではない。 正直に言えば、少々中盤でダレたような気もする。表現が装飾過多で、読みにくい箇所もあった。戦闘シーンも、少しわかりにくい。力を入れて描かれているとは思うのだけど、点と点、位置関係、動線が、僕の薄い脳味噌ではうまく理解できなかったりした。 ぱっと思いつく限りでも、形を為さない批判がぽろぽろ出てくる。しかし、依然としてロックンロールは僕の耳の奥で鳴り続けているのだ。小さく、けれど確かに鳴っている。 それがなぜなのか、考えたが、結局はよくわからなかった。だからその作業は、これから読むであろうあなたに任せたいと、無責任にも思う次第だ。 追伸 : とりあえずモノズたちが最高な件。戦闘シーンが苦手なあなたも、この魅力には抗えるはずもなし。掲示板だけでも読むべし。
五百年の月日は少年から記憶を奪った。 コールドスリープにより記憶を失ったトウジは背負った借金を理由に歩兵となることを義務付けられた。 強化外骨格を身に纏い、モノズと呼ばれる球体のロボットを友として、荒野へと変わった地球でトウジは敵性宇宙人と戦い続ける。トウジはオールラウンダーでは無く、狙撃手として尖りに尖ったピーキーな才能を持っている。流行りのなんでも出来る系ではなく、まさしく正当な主人公。侵略しにきた数々の宇宙人がドンパチ入り乱れる中、トウジは実力と人柄で信頼と実績を重ねていくのだ。トウジは口数も少なく、どちらかというと口下手だ。ところがキレた時は洒落た言い回しで相手を煽る。「超かっけー」それだけではない。相棒のモノズたち、ヒロインのイービィー、そしてこの世界を生きる人々は魅力に溢れている。タイトルでとっつきにくいと思って避けては勿体ないです!是非読んでください!
コールドスリープによる擬似的タイムトラベルでポストアポカリプスな未来に飛んだ青年が主人公となる。記憶を失った彼は、解凍の代償として兵士となり、スナイパーとしての才能を開花させ、戦場で活躍する。これを聞いただけでポストアポカリプス好きとしてはたまらない内容である。 それに加えて戦友となる”モノズ”と呼ばれる機械兵器がなんとも可愛らしい掛け合いをしてくれる。そしてこのモノズを取り入れた戦闘シーンが特徴的で、静かになりがちなスナイパーの戦闘に躍動感を持たせている。自我を持ち主人公を我らが友と呼び慕うモノズ達はこの物語のもうひとりの主人公と言える。 物語はハードボイルドではあるが、主人公の気性と仲間たちのおかげで柔らかめな印象になっている。ヒロインは、個性的な女の子だけど、いじらしさのあるキャラクターで初登場の頃に比べたらすっかり可愛らしくなっちゃってと微笑ましい気分にさせてくれる。
荒廃した世界で目覚めたおとこの物語そいつの持つ能力は狙撃手としての腕と昆虫のような感性でこの世界を生き抜くには、到底出来るような力はない。だが、このおとこには戦友がいた。彼らがいたから戦場を駆け抜けられたのだ。さぁ、イカレタメンバーを紹介するぜ・・・今作は10月8日に完結しており全152話でボリューム溢れる小説です。異世界転生やVRMMOなどファンタジー物が多い昨今、久々に出会えた面白いSFものです。ディストピア系なので、少し読む人を選ぶ作品ですが、最初の5話を過ぎても読める人には最後まで面白く読むことが出来ると思います。悪人の心情など胸くそ悪くなるような描写がなく、まさに狙撃するのに余計なことは知らなくて良い、みたいな書き方なので大きなストレスを感じることなく読めると思います。スカスカなレビューで分かりにくいと思いますがイチオシの作品ですので、ぜひお読みを!
荒廃した未来、目覚めた世界は異星人の侵略と何百年経っても進歩しない同胞同士の足の引き合いの渦中にあって、理不尽な扱いを受けながらも諾々と流される主人公。自分はこの時代における異物だ、と。淡々と構えて、狙って、撃つ、それだけの機能を果たすものだ、と嘯きながら。壮大な夢を叶えるでも無し。華々しい栄華を誇るでも無し。麗しい美女と愛を語らうでも無し。ただ淡々と、スコープ越しの標的を狩り殺す、ハードボイルドになりきれない猟犬[英雄]のものがたり。
こんな人にお勧め:・スナイパー主人公が好き・クールな主人公が好き・思慮深い主人公が好き・機械仕掛けの友人が好き・コールドスリープものが好き・ミュータント系俺娘ヒロインが好き・傭兵ものが好き・戦争ものが好き・宇宙人ものが好き。紹介コメント:主人公はコールドスリープで記憶を失った一方通行のタイムトラベラーです。舞台は荒廃している未来の地球で、地球を狙う敵性宇宙人たちと戦争をしています。才能は尖っていて、ほぼスナイパーとしての一点特化。思慮深く、戦場でもしっかり物事を考えているため、ノベルゲームの主人公っぽさがありますね。そして主人公を手助けする機械仕掛けの友人モノズたちも個性的で魅力的です。ヒロインのイービィちゃんも大変可愛らしい。一応人外ヒロインですが、両足、尻尾、腕に生体銃くらいのマイルドかげんなので、見た目も大変親しみやすそうです。
“コールドスリープ技術とは、未来への奴隷供給装置。そんな””奴隷””の一人だった主人公の青年は””兵士””となります。平時では開花し得ぬ””人殺し””の才能が、たまたま、少しだけマシな道を切り開いたのです。しかし、それだって「金を稼ぐ」という最低ギリギリを保つ上での一芸でしかない。兵士から脱しても、””傭兵””として、敵対する人間やエイリアンを撃つ日々は、やっぱり変わらない。それでも、旅の中で増えゆく「守るもの」のため、命すら賭け金にしてしまうからこそ、支えようとする仲間達も在る。””道具””として扱われる機械生命体達が、いかに主人公と友情を育み、かけがえの無い””友””として全霊を賭していくかも、本作の読みどころ。善き旅路を、そんな言葉を贈りたくなるハードボイルドな傭兵譚です。”