評価:★★★☆☆ 3
高校生、空木逐人は一つの異能を持っていた。
それは『起きうる現象を二択で考えた時、不幸な方の現象を引き寄せる力』。
ふとした思考から不幸を呼び起こす能力(のろい)により人生の希望と活力を失った逐人は、あらゆることを諦観し、虚しくニヒルを気取って生きることしかできなかった。心を許せるたった一人の幼馴染、刃の意志を持つ少女、鉈橋直刃との下校中、逐人は工事現場の足場の落下事故に巻き込まれる。
すんでのところで足場を避けた逐人。
しかし次の瞬間、逐人の前には足場が激突して血まみれになった空木逐人──、もう一人の自分が倒れていた。そこに現れた善良なるクラスメイトの少女、塔野蕨。
彼女は告げる。
ここにいる逐人は『空木逐人が事故に巻き込まれたパラレルワールド』に迷い込んだ『事故に巻き込まれなかった空木逐人』であると。
そして、彼女もまた逐人と同じ、特定の未来を確定する力を持つ異能者、収束者≪コンパージ≫であると。失敗に確定する未来、そこから学ぶことがあるとしたら────
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象