評価:★★★★☆ 4
中学校教諭として勤めている佐倉篤史は、仕事帰りに行きつけの喫茶店『ダチュラ』に寄ることにした。
そこにいたのはいつものマスターではなく、黒縁眼鏡の愛らしい女性であった。
だが、初対面のはずなのに僕の好みを把握しており、何のためらいもなく名前で呼んできた。
疑い深く問いただしてみると、彼女は微笑んで特徴的な左腕を見せつけてきた。「私は、貴方の半身を受け継いだキマイラ。人の個性を喰らい、奪うことしか出来ぬ魔性の獣。完全な貴方になるためならば手段を問わないの――」
その笑顔の先に見たものは、天国か、地獄か――
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録