大国ルイーザの「ザイフシェフト」という街に暮らしている青年・カーティスは、幼馴染のケイティとショッピングモールで買い物をしている最中に何らかのトラブルに巻き込まれ、人間とは全く異なる種族「魔」に属するイレースの体に繋がってしまう。自らの体を求めて現状を知ろうとするカーティスに対して、意識のみでカーティスと対話するイレースは、この場所がルイーザという大国ではなく、魔と近種である「天」が暮らす別のコミュニティであることを告げ、更に政権を争ったクーデターの最中であり、その中心にはコミュニティに伝わる最強最悪の兵器である「エノク」があることを知らせた。
どういうわけかイレースの体に繋がってしまったカーティスは、自らの体に戻るため、コミュニティ内で起きているトラブルに巻き込まれつつも自分の体を探すことになる。一方、大国ルイーザで営まれているアウトローな便利屋「天獄」にも不穏な影が迫り始める。それまで月に数度来ていた依頼が、2ヶ月ほど前から完全に途絶えてしまうという謎めいた状況に陥ってしまう。そんな中、ようやく舞い込んできた仕事は、「カーティスという人物が行方不明であり、その捜索を行え」というものであった。しかも、仕事が達成できなければ社会的に抹殺するという条件までつけられ、便利屋「天獄」のストラスとルネは、早速「カーティス」が行方不明になったショッピングモールに向かうが、その失踪は極めて異質なものであることを知る。
※毎週月曜日、金曜日20時更新中です(*´ω`*)
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※奇数章(上のあらすじ)と偶数章(下のあらすじ)で視点が切り替わります。1章→3章、2章→4章という具合につながっているので、この繋がりで読んでいただくことを推奨しています。なお、14章以降はこの視点変更がなくなります。
※同性愛表現、トランスセクシャル(?)、古典的ジェンダロール以外の性表現が多分に含まれています。苦手な方はご遠慮ください。
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