評価:★★★★★ 4.5
【選んだテーマ②】白峯大学の情報学科に通う女子大生、遠坂茉白。彼女の卒論のテーマは、AIで小説の贋作をつくり、評論家たちを騙すこと。そのための資料をさがしていた彼女は、道ばたで不思議な中国人青年と出会った。周囲から书店仙人(日本語名:本屋の仙人)と呼ばれている青年は、文学部の図書室で資料集めをするようにアドバイスする。ところが、そこで見つかった古い卒業論文「雨月物語にひそむ志怪ミステリ」と、現実の事件がリンクし始める。鍵のかかった密室から聞こえる痴話喧嘩、書庫から忽然と姿を消した書物、空を飛ぶ封筒、そして、絵の中から抜け出した魚。そのひとつひとつを、遠坂と书店仙人のコンビは科学的に解明していく。当初、犯人は卒業論文の執筆者・大神磯良本人かと思われていたが、彼女はすでに他界していた。江戸時代の読本『雨月物語』の謎を解明したふたりは、事件が論文盗用事件の復讐劇であることを明らかにし、その犯人が大神磯良の娘であることを突き止める。
雰囲気:未登録
展開:ざまぁ
注意:全年齢対象