EDEN 完結日:2011年10月8日 作者:南 晶 評価:★★★★☆ 4.3自殺を決意した、35歳、独身、無職の宇佐美響子。 仲間を探すべく闇サイトを検索して、見つけたのは「自殺ツアーEden」 参加を申し込んだ響子を迎えに来たのは、ハンドルネーム「死神」と名乗る片目の青年だった。 捉えどころのない死神青年の正体、そしてエデンの本当の意味とは? 大人のラブサスペンス。 話数:全58話 ジャンル:ヒューマンドラマ 恋愛 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:シリアスダーク 展開:未登録 その他要素 OL/サラリーマン らぶえっち 社会問題 注意:R15 なろうで小説を読む
一人の自殺志願者が死に場所を求め、ネットで死神というハンドル名の男に出会う。自殺サイトに導かれて集まった複数の男女はどうなるのだろうか?この物語はいくつもの視点を変えながら、その模様を絡め、見えない出口を進むように見える。第一章「始点-うさぎ-」までは少し鬱々する展開ではあるが、第二章から この物語の本当の面白さが表れてくる。……読者の思惑をかわし、その期待感を裏切らず、その予想を裏切るだろう。…はっきり言おう、読了後の後味は良いはずだ。だから第一章の雰囲気に騙されずに、その先を読み進んで欲しい。そこに おそらく楽園の楽園たる意味が表れている事に気づくだろう…死の岸の上に立つ者が、楽園の案内人である事の意味を。この物語は傑作である。人々のそれぞれの背景と その感情の交差が、幾つもの葛藤を呼び、読者を悶えさせるが、最後には ある光を見せるはずだ。ぜひ読んで欲しい。