評価:★★★★☆ 4

 礼(らい)は中学生。なぜか小学生の頃から十も歳の離れた仁(じん)に絡まれている。
「Deliver Jacks(デリバージャックス)。まぁ要するに何でも屋だよ」
 仁は自分をそう自己紹介したが、そんな、風船を自分の代わりに、しかもボクのじゃなくて、知らない小さい子の、だぞ? それを取ってあげたからって、そんなのに依頼料はいらないだろ!

 そんな仁は礼の両親に頼まれて、礼の登下校を見守っている。それが小学四年生の頃から、だから……もう四年?
 中学生だからもう良いよ。
 そう言うのだけど仁は頑として聞いてくれない。
 そりゃそうだよね。何でも屋だったら、何かしらで収入得ないと暮らしていけないもんね。
 でも、見かける仁の仕事はボランティア。ちょっと、もらえる昼食とか、お菓子とかで暮らしてるんじゃないよね。
 心配になってきた礼は彼らのボランティアに参加してみる。でも、仁の力は借りないで。
 仁に認めて欲しい。その気持ちとなんだか他の気持ちも入り交じってきて……

 見え隠れする二人の背景に、二人の関係が次第に変わっていく。

SF要素もあり、若干のバトルと、何よりのヒューマンドラマ、そしてかすめる甘酸っぱい感。
作者の好み要素が詰め込まれた物語となっております。

なお、この作品はカクヨムにてカクヨムコンに応募中です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893359657


話数:全30話

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:
舞台:未登録
雰囲気:未登録

その他要素
注意:全年齢対象