パスタイム

要素: 一人称

ひとなつのすれ違い

評価:★★★★★ 4.5(0)
春日井光太郎は死者だ。 社会に倦み疲れた彼は、隠棲を続けている。 そこに、家を追い出された甥がやってきた。 けれど、その姿は、どうみても少女のもので。そのカタチが、周りの目を曇らせていた。 これは一人の少年が恋を知るまで […]

スカイ・ロア

評価:★★★★★ 4.5(0)
 空は淀み、大地は枯れた。  栄華を極めた時代が過ぎ去って久しい。  混沌とは自然が生み出すものではない。人が作り出してしまうものである。  大規模太陽フレアにより存在を構築したコモンメタル『ヒヒイロガネ』。その燃えるよ […]

語り手が語ること語らないこと 一人称対話形式の可能性を考える

評価:★★★★☆ 4.2(0)
 一人称対話形式=語り手の台詞のみで綴られる作品、と定義させていただきます。地の文なし、情景描写も心理描写もなしの形式でどう物語を展開するのか? 読者を惹きつけるのか? 非常に奥が深い形式だと思っています。  私は読むの […]

走る走る走る

評価:☆☆☆☆☆ 0(0)
 学校生活にも慣れてきた十二月のある日、繁華街の一角で智美を見かけた。本当に偶然だったんだ。智美は黒い背広を着た男と手をつないで歩いていた。この日は風邪で学校を休んでいたはずなのに。僕はすぐにそれを理解した。当時、僕の通 […]

真夏の首 ~安堂理真ファイル05~

評価:★★★★☆ 4(0)
     真夏のある日、新潟県阿賀町国道の隅で人間の生首が発見された。連日の猛暑の中放置されていたためか首は腐乱しきっており、さらに野犬に食いちぎられたと思われる傷跡も散見された。さらに国道脇道を入った先にある小屋の近くに、ぞん […]

    死体と死に体のぼく

    評価:★★★★☆ 3.7(0)
       恋をしていた。彼女の匂いを嗅げば胸が高鳴り、言葉を交わせば周囲が見えなくなる。しかし、なにかが足りなかった。ある時、ぼくは彼女の死体を目にしてしまう。ぼくが感じたのは悲しみでも吐き気でもない、強い肉欲だった。事を終えた […]

      僕はウォーターバッグ、人生はスイッチバック

      評価:★★★☆☆ 2.5(0)
         僕は所詮、ただの水袋だ。  だけどクラスメイトは泥水の入ったズタ袋だから、それよりはマシだと思っている。  僕は昼間から飲んだくれている母と二人で暮らしている。  ピンクのカラスである父は、ミーハーな女と浮気して家を出 […]

        あたしがメイド服に着替えたら

        評価:☆☆☆☆☆ 0(0)
        Mなメイドさんと俺さまな小学生のちょっとコミカルな恋愛ストーリーです。文字数にして2万字弱の短編小説です。読んで頂けたら嬉しいです。 ※この作品はmixiに一部とpixivにも全文、重複投稿しています。

        とある大学生の飢えの話

        評価:★★★★☆ 4(0)
        ある大学生がお腹を空かせる話。 だけど彼が食べようとするのはレトルトカレーやらただの水やら、どうしようもないものばかりで⋯⋯。 これはなんでもないものを美味しいと満足して食べる男の物語。 飢えは最上のスパイスである! * […]