パスタイム

要素: 夜の王

悲劇の多くは日常に含まれる、と彼女は言うけれど

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     中学一年の終わり、進級してから二ヶ月くらいのあいだ、凛香は学校に来ていない。つまり、不登校というやつだ。彼女はよく、ぼくの部屋で本を読んでいる。とても静かに、とても自然に。  そんな凛香を、ぼくはどうすることもできずに […]