パスタイム

要素: 純愛

触れず愛でませ、ハイカラ男子

評価:★★★★☆ 4.4(2)
彼は私に愛は吐くが、けして触りはしなかった。 時は大正。舞台は花の帝都――ではなく、地方の港町。 雇われ漁師を父にもつ沙耶子の元には、今日も彼が訪れる。 老舗商家の放蕩息子。常に洋装を身にまとう、町一番のハイカラ男子。 […]

青鳥さえずる、帝都の汀

評価:★★★★☆ 4.4(1)
触れられない両手を、言葉や服に代えたとしても。 大正後期。晴れて夫婦となった沙耶子と竜治は、選んだ道をしっかりと踏みしめ歩いていた。 幸せな日々には違いないのに、周囲の歩む速度は二人のそれよりずっと早くて。 帝都の木枯ら […]