パスタイム

要素: 文芸

潮風をまとう人

評価:★★★★☆ 4.3(0)
アラタは物心付いた頃から、両親に連れられて住む土地を転々としていた。故郷と呼べる場所はない。ただ、いつの頃からか、ずっと二頭の水牛が現れる夢を繰り返し同じ見ていた。/家族と離れての高校の寮暮らし、母の死、そして大学を受験 […]

光、C、八月一日

評価:★★★★☆ 4(0)
    192*年8月1日。ファシスト政権下のイタリア。 アドリア海に面したC市の暑く眩い一日の、光と歌が織り成す出来事。

    リアルと言葉による「きづき」

    評価:★★★☆☆ 2.5(0)
    1人の男がいた 。子供も妻もいるらしい。 でも、何年か前にはいなかったらしい。そして、数年後もいなかったらしい。 これは、その記録。 時間軸を歪ませ、いろんな時間の彼を描いた短編集。

    キミが夜になるために

    評価:☆☆☆☆☆ 0(0)
      大学生の『私』は、フランスへ留学する友人のための宴会に参加する。 夜もふけて洗面所に立つと、鏡には間抜けなひょっとこ面を被った自分がいた。 お面を外そうと苦闘するも全く外れる気配がない。 仕方なしに縁側で涼んでいると、そ […]

      卵憑ノ巫女

      評価:★★★★☆ 3.9(0)
         廃墟で見つけた紙の切れ端には、以下のとおり記されていた。 壱 卵憑ノ巫女に出会ってはいけない。不幸になってしまうから 弐 もし卵憑ノ巫女に出会ってしまったのなら卵を受け取ってはいけない。やがて卵から何かが孵ってしまうか […]

        稲荷山の小さなお狐さま

        評価:★★★★☆ 4.3(0)
         『お稲荷さん』で有名な京都にある伏見稲荷大社。しかし、そこには別のお狐さまが住んでいた。冴えない非常勤講師のおっさんが、小さなお狐さまと出会ったことでお話は始まる。  とは言っても、壮大な謎や激しい戦いは一切ありません […]

        青空の記憶

        評価:★★★☆☆ 3(0)
        孤独な主人公のモノローグ的短編小説です。 孤独な社会人がある日出会った犬と少女。主人公は昔の思い出にもう一度出会うため短い旅に出ます。しかしそこに求めていた思い出は存在しませんでした。力無く帰宅すると、ずっと口を聞いてい […]

        死んじゃったぼくからの手紙

        評価:★★★★☆ 3.5(0)
          祖母の死をきっかけに、自分も死んでみることにしたぼくが、父親宛てに残した一週間分の手紙と、父親からのお返事。 パパからの返事、を先に読んでもらってもいいと思います。

          放課後の探偵ごっこ

          評価:☆☆☆☆☆ 0(0)
           ある日、学校で教師が殺された。犯人はあっさりと捕まったものの、同僚の話を聞いている内に違和感を感じた非常勤講師の御前義隆は、真相が気になったので調べることにした。本当に犯人は犯行に及んだのか、それとも真犯人がいるのか? […]

          ユートピアver1.77 〜やがて《AI》は人と並び、その峠の先を見つめる〜

          評価:★★★☆☆ 3(0)
          西暦2030年代。 人類は、技術的難関『認識の峠』を超えようとしていた。 完全に人として社会に溶け込めるヒューマノイドロボットの『ナナ』。 国の特定秘密に指定されている彼女は、基本性能の実証のために、密かに職業安定所で働 […]