パスタイム

要素: 殖民軌道

空の音

評価:★★★★★ 4.5(1)
    町から馬鉄で開拓地の村に帰る父と小さな私、そして村の爺さんと便乗のおばさん。原野の地表に風は無いのに、冬の近い灰色の空はごうごうと唸っている。 小さな私は、父と同乗の爺さんやおばさんとの会話から自分が故郷を失う事になるか […]

    二十六線という場所

    評価:★★★★★ 4.5(0)
      私は毎日の会社勤めが嫌になると、旅に出るのだった。今回は遠く北海道の、今はもう人の住んでいない開拓の村の跡を訪ねた。原野の淋しい風景に囲まれ、そこを案内してくれた馬車の御者の農夫と色々話をしているうちに、私は自然に静かで […]

      原野の小屋―勇知にて

      評価:☆☆☆☆☆ 0(0)
        道北の小駅で降りた私は、その駅裏から続く泥に埋もれた細い線路を辿り始めた。暫く行くと古い小屋が在り、そこに居た老人と話をするが、独り暮らしの老人は自分の今の平和な暮らしぶりを『運が良い』と言う。

        臨時停車

        評価:★★★★★ 4.5(0)
          私は北の或る開拓地で、小さな小学校の教師の離任式を目にする。それは駅でもない村営軌道の線路端だった。そこでその学校を離れる教師は、集まった数人の生徒を前に『最後の授業』といって話をする。