パスタイム

要素: 耽美主義

砂時計の山頂は、まだ揺れている。

評価:★★★★☆ 4.4(0)
私も彼女と視線を揃えるように、同じく窓を見た。 フィレンツェの黄昏は、硝子を通じて部屋に舞い降りてくる。 「夕陽の光は、優しいですね」 レナが目を細めて、問いかけるように言う。 「まだ物事をはっきりと照らすだけの光がある […]

蛹の玉響

評価:★★★★★ 4.5(0)
    ある晩目を覚ました私は未だ風邪の治りきらぬ身で、気分転換として聚落で一番見晴らしの良い台へゆくことにする。そこで奇妙な女性と出会い……