パスタイム

要素: 軌道

空の音

評価:★★★★★ 4.5(1)
    町から馬鉄で開拓地の村に帰る父と小さな私、そして村の爺さんと便乗のおばさん。原野の地表に風は無いのに、冬の近い灰色の空はごうごうと唸っている。 小さな私は、父と同乗の爺さんやおばさんとの会話から自分が故郷を失う事になるか […]

    親方と私

    評価:★★★★☆ 4(0)
      私は親に捨てられたがすぐさま機関士をしている親方に拾われた。そこで私は働き始めるが、裏表の無い、しかし情味の有る親方を慕う。そして親方の家には、先客として一つ下の可愛い娘凛が居た。 省線の延伸で親方の勤める鉄道会社が廃業 […]

      臨時停車

      評価:★★★★★ 4.5(0)
        私は北の或る開拓地で、小さな小学校の教師の離任式を目にする。それは駅でもない村営軌道の線路端だった。そこでその学校を離れる教師は、集まった数人の生徒を前に『最後の授業』といって話をする。

        廃駅で出会った少年

        評価:☆☆☆☆☆ 0(0)
          私は或る廃線跡で、私と同じ様にその場所を訪ねて来た少年に出逢う。そして少年と色々話をするうちに、現在の自分を深く顧みる事になるのだった。

          樺太庁

          評価:★★★☆☆ 2.5(0)
            気が付くと、私は非常に高さの有る単線の高架上を列車に揺られて走っていた。下は原生林だった。そのうち窓外に巨大な建物が見えて来た。明治期の洋風建築の様な趣である。私は遠い昔に見た夢を思い出した。

            昔の小さな駅

            評価:☆☆☆☆☆ 0(0)
              私の母方の伯母『おばちゃん』は、いつも貧しかった。子供の私は何とかおばちゃんを助けてあげられないかといつも思っていた。 大人になった私はおばちゃんの暮らしを助け始めるが、助けながらおばちゃんに教えられている事に気が付く。 […]

              七ッ森荘

              評価:★★★★☆ 3.8(0)
              私は関東地方の郊外の古びた町に居た。その駅から遊び半分に短い支線に乗ったが、終点には半分倒壊した古いアパートが在った。そこで私は予感通り、忘れられないものを見た。

              或る家の灯

              評価:☆☆☆☆☆ 0(0)
                沼尻鉄道に奉職した順次は仕事を憶えながら、故郷で働ける事を日々喜んで暮らす。順次のあたたかい家庭がそれを支える。 順次は沿線の綺麗な娘が気になるが、或る日都会に出て成功した順次の同窓生がその娘と結婚するのを知り、自分の貧 […]

                幻の場所

                評価:★★★☆☆ 2.5(0)
                  私は道北の道路沿いの喫茶店に入り、店内の窓から外を眺めていた。遠くの方に低い電柱の様な棒があったが、それは突然動いた。電柱ではなく人だったのである。可愛い店員さんとの名残を惜しみつつ店を出て、私はその電柱の様に動かない人 […]

                  父親を待つ娘

                  評価:☆☆☆☆☆ 0(0)
                    ふらりと訪れた街から外れた原野の集落で、私は一人の少女に出会った。少女はいつ帰るとも知れない父親を、父親の好きだった廃止された軌道の停留所跡で待っているのだった。 少女と話をする間に私は、此の少女の為に何かしてやれないか […]