評価:★★★★☆ 4.2
2168年、未曾有の大災害、巨大隕石の飛来より15年。世界には、ルーン能力と呼ばれる異能が溢れていた。
能力を得た人や動物によって、まるで異世界のように混沌とした世界が、人の手により秩序を取り戻してからしばらく経ち―――安定し始めたその場所で、一人の青年が己の道を歩き始める。
彼の名は、氷室涼二。死の世界の名を二つ名として持つ、最高位の能力者だった。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:近未来
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
災害が起き、ルーン能力という異能が氾濫した世界。組織としてまとまる勢力と、そこから脱した最高位の能力者もいる。主人公はある目的の為に牙を剥き、願いは違えど協力しあう仲間もいて。それぞれのキャラクターが、自らの信じる信念、正義の為に戦い抜いた。バトルがどこまでも熱く、彼らの在り方の放つ熱量にこちらが焼かれそうになる力作。
この物語の舞台は大災害が起きて暫く経ち、ルーン能力という異能を持つ者が現れた世界です。そんな中でユグドラシルという組織が中心となり、人々の復興は進んで行く。 主人公である涼二はユグドラシルに姉を殺されました。彼と彼に協力する仲間たちは、自らの正義と意志でユグドラシルに敵対する道を選びます。 超越者シリーズは自己の願いを貫く者たちの物語です。この小説は敵味方含め、キャラクターの信念を描くということにおいてはシリーズでも随一と言える。緊張感溢れる戦闘シーンにも見ごたえがあります。 大切な存在を失った世界でその想いを貫き続ける涼二。彼の美しくも悲しい姿を、超越に至る願いを見届けてください。
この物語のテーマは正義。 それからルーンと呼ばれる能力は、十五年前に人々に与えられた。この物語の主人公でもある涼二は姉を殺した相手に復讐するために力をつけていく。彼のみ復讐するわけではない。同じメンバーのスリスは視力を奪った相手を、ガルムは己の目的を達するために涼二とともに行動する。 どのキャラクターたちもそれぞれの正義を胸に秘め、戦っている。ルーンという能力で戦うシーンは私個人としては参考になるので、楽しませてもらっている。 正義とは何か? それを解き明かせましょう。