評価:★★★★☆ 4.4
この世の中には大きく分けて二種類の種族が混合し存在している。
人間と鬼。
そして、その二つの種族を分けた大いなる力が歴史的干渉装置【ゲヒシテ・カタローク】――通称「ゲヒシテ」と呼ばれるひとつのボックスであった。
ゲヒシテはあらゆる生命の歴史、謎、生体の科学などの情報が詰まっていると言う。ある者はそれを手にすればこの世を支配できると信じ、ある者は己の力を高めるためのものだと信じた。
ゲヒシテは、ふたつで、ひとつ。
ひとつきりではゲヒシテにならない。
人間と鬼はゲヒシテを求め争い、いつ終わるとも知れぬ戦渦の歴史を辿っている。――そしてある時代、ある小さな村で出会った鬼と少女。
出会うはずのなかったふたつの存在は、大いなるゲヒシテが生んだ運命に飲み込まれていく。
人間と鬼、別たれた存在は決して交わることはない。
世界は歪み、生ける者たちの目は霞み、真実は闇に葬られる。
それを知った少女は、鬼は、互いの手を取り何を選ぶのか――
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:シリアス
展開:未登録
注意:全年齢対象