評価:★★★★☆ 4.2
GWの最中、突如として目の前に現れた玲瓏たる美貌の魔王デュラン。
その魔王へオレは手を伸ばし、告げる――その目的の場所にオレも連れてけ、と。
こっちの世界に遊びに来た「存在が迷惑」な美貌の魔王デュランと、「美形の男は滅べばいいのに」な一般人ナカバ、その他新メンバーを加えての珍道中。
大幅改定して再開しました。
(レビューに若干のネタバレあり)
時代:近未来
舞台:未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録
その他要素
注意:残酷な描写あり
完結日:2011年11月27日
作者:園橋のぎ
最初から最後まで尋節である。オレ称女がふりまわしたりふりまわされたり。いきなり足場が消えたような展開があるのもいつも通り。妙に癖のある登場者が多いのもいつも通り。伏線が伏線と気づけないところにあって、後から読み返すと(!)と来る。一読してからもう一度読み返すのをお勧めしたい。読み始めと読み終わりで見方が変わらざるを得ないところが多いから。一粒で二度おいしいわけではない。ただ、一粒の味が変化するだけである。最初に食べた味と二度目の味が違う。人によっては何度も変わるかもしれない。隠し味の多い小説である。