評価:★★★★☆ 4.2
原因不明の災害現場に物理学者として調査派遣された崎島彰は、得体の知れない金属製のリングを発見する。そのリングは二点の空間を接続する機械で、「どこでもドア」を連想した彼はこのリングを「ドア」と名づける。
研究者として名を挙げたいという野心と、人類文明の発展に貢献したいという思い。この技術は交通や通信のインフラ、宇宙開発、果ては軍事にまで、多大な革新を引き起こすだろう――。
「ドア」はいかに世界に影響を及ぼし、人類になにをもたらすのか。
話数:全15話
ジャンル:その他
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象
空間移動装置「ドア」人類に過ぎたる技術がもたらしたものとは?空間移動装置を徹底的に考察、完膚なきまでにしゃぶり尽くした本格SF。平易な言葉で語られる本作は、SFを普段読まない読者であっても必ず引き込まれること請け合いのエンターテイメント作品です。世界規模の物語なれど、スピーディな展開。確実な伏線回収は見事の一言、SF作品というものをよくわかっていらっしゃる著者のセンスに、ぜひ一度触れていただきたい。
某青いタヌキ型ロボが持っている便利な道具「どこでもドア」 ドアノブを握って行きたいところを思い浮かべてドアを開けると、思い浮かべた場所に繋がるという驚異的な未来の道具だ。 の○太がしず○ちゃんの風呂に誤ってつなげてしまうアレだ。 この小説はもし現代に、ある日突然「どこでもドア」のような機能を持った謎の金属製の輪が出現し、そしてそれが、現代技術での劣化複製ができると判明した世界の、人類の、地球の未来を、どこまでも現実的にシミュレーションした作品です。 劣化とは言え「どこでもドア」が量産できた場合どうなるだろうか? 移動・運送時間の大幅な短縮。 ロケットを使わずに宇宙空間に大質量を運送することでの宇宙開発の加速。 これだけでも実に革命的な技術だ。しかし、既存の産業はどうなるだろうか? 後味は良くないが、現代SFが好きな方は是非読んでほしい。