評価:★★★☆☆ 3
オンガルリ歴三百十六年、ドラヴリフトは我が子で小龍公コヴァクス、小龍公女ニコレット。そしてドラゴン騎士団とともに、侵攻するタールコの軍勢と戦うも。
彼らの知らぬところで陰謀の陰うごめき。戦いに勝つも国王はドラヴリフトを逆賊として討ち。その妻エルゼヴァスも自害に追い込まれていた。
国を追われた小龍公コヴァクスと小龍公女ニコレットは、死者の無念と意志を受け継ぎ。故国復興を胸に誓う――。
世界史・東欧から中東をもとにした異世界で繰り広げられる、大河ファンタジー小説。完結。
※思うところあり、この作品のセルフリメイク「龍の騎士と獅子の王子」を書いてます。
話数:全224話
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
欧州は中世を彷彿させられる架空戦記。 主人公兄妹が活躍の場とする無敵のドラゴン騎士団。その勇猛さと、率いる大龍公(兄妹の父)の軍上手に戦では勝てないと知った敵の姦計より大龍公は非業の死を遂げ騎士団は解散。国を追われる身となった兄妹はドラゴン騎士団の再起を誓い落延びる。 2年の期間を掛けて綴られた物語は200話を超え、70万字に迫る大作。 小競り合いから大戦まで丁寧に描かれる合戦の場面。出会いと別れ。信頼と裏切り。そして淡い恋の物語。 なろうで大人気とされるキーワード群を含まない作品ではあるが、確かな読み応えの在る作品だ。物語は今クライマックスを向えようとしているところで完成は間近い。 長編を好みとされる読者であれば是非一読頂きたいのである。 埋もれている良作がここに在る。