評価:★★★★☆ 4.2
帝都で下級官吏として勤めていたハル・アキルシウスは、とある出来事で蛮族が跳梁する北方辺境へ護民官とされ左遷されてしまう。
文化、習俗、人種の著しく異なる辺境の地で、何の支援も与えられず廃棄都市を拠点として業務に当たる事になったハル・アキルシウス。
蛮族の神官(美女)過去の英雄(死霊)の協力をなりゆきで得たハルの辺境経営がはじまった。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ハッピーエンド
左遷されてしまい、とある街で生活することとなったハル。途中で出合ったのは神官のエルレイシア、そして街で亡霊と化したアルトリウス。 街として機能していないが、人が住みには適している場所。そのため、亡霊の街と化したここを人が住むようにさまざまなところから改善していく。そうやって人が増え、賑やかとなっていく街。ゼロから始まる経営物語は本格的であり、政治や食料についてあれこれ述べられている。 ゼロから始まるのはこの物語である。
主人公ハル・アキルシウスは、帝国官吏でした。しかしとある貴族の横暴を糾弾した結果、北の辺境地へと左遷させられます。そこで出会った女性神官や先任の亡霊達の力を借り、シレンティウムを再建していきます。多くの見どころがありますが、物語の中で描かれる人間ドラマに注目して下さい。主人公と先任が掲げるシレンティウム都市復興主人公と役人が作り出す都市の形主人公と各民族が手を携えるシレンティウム同盟主人公と神官・幼馴染が繰り広げる恋愛ドラマ亡霊と精霊の契り帝国元老院で渦巻く思惑と駆け引き帝国やシレンティウムを虎視眈々と見据える隣国の存在主人公と副皇帝の密約これ以外にも様々な場面で行われる人間ドラマが多々あります。どのような人間ドラマなのかは、実際に読んで確かめてみるといいでしょう。
文もすっきりしており、読みやすく、熱い戦いが多い作品。主人公のハルが、優秀な武官、文官を仲間につけていき、誰もが憧れるような国を作るお話。読んでいてドキドキするシーンもあるが、ほとんどが安心しながら読めるため、幸せになる作品が好きな方にもおすすめできる。このように国民全員に好かれるような頭のキレる政治ができる人間が、現実にもほしいものだ。